文系から薬学部に進学することは可能です【私がそうでした】

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こんにちは、あゆみです。

薬学部を卒業し、以前は薬剤師として働いていました。現在はフリーランスで中国語翻訳の仕事をしています。

高校で文系科目を選んだけど、今からでも薬学部を受験できるかな?

文系から理転して薬学部に行くことはできるのだろうか?

 

今回はこの質問に回答します。

結論は、文系でも薬学部に進学することは可能です。

真剣に猛勉強すれば、1年もあれば私大薬学部に合格できます。

なぜなら、私が文系から独学で薬学部に進学したからです。

当時はYouTubeやスタディサプリなど便利なツールはありませんでしたので、参考書のみで独学しました。今だったら、もっと効率よく勉強できると思います。



文系から薬学部に進学することは可能

例えば東京理科大学薬学部の場合。受験科目は英語、数学(ⅡBまで)、化学です。

この3科目をクリアすれば、薬学部に進学できます。

すごくシンプルな話ですよね。

高校で文系科目を選択しても、高3春から猛勉強すれば、薬学部に行ける可能性は高いです。

高校3年になってから理転する場合、学校で受ける授業は変えられません。もし高3で文系科目の授業を受けながら、理系科目の勉強をしなくてはいけない場合は、がんばって独学しましょう(私がそうでした)。

今ではスタディサプリのような優れたツールがありますので、利用するといいです。動画で学べますし、2週間の無料体験もあります。

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私の経験をお話すると、高校化学はすべて独学です。

高1の時に必修科目はありましたが、授業を聞いていませんでした。「アボガドロ定数?なに?」で聞き流していました。もともと理系科目への興味はゼロ。生物もあったかもしれませんが、授業を真面目に聞いていなかったので、勉強したかどうかも覚えていません。大学受験の科目ではなかったので生物の勉強は大学に入ってからです。

 

このように、高校で文系科目を選択しても、猛勉強すれば薬学部に入れます。

私の場合、高3夏に理転しましたが結局間に合わず、1浪して合格しました。市販の参考書を読んで、問題を解く、を繰り返しました。

高2のタイミングで理転すれば、現役合格は十分可能だと思います(猛勉強すれば)。

ここまで読まれて安心されましたか?

1つお願いがありまして、「薬学部に行きたいから理転する」という方は、ぜひ後半も読まれたうえで考えてみてください。

独学で受験を乗り切った場合、どんな苦労が想定されるか、少しイメージがわくと思います。

完全に文系から薬学部に行った私の経験ですので、少しは参考になると思います。

薬学部は入るのは簡単。しかし進級・卒業するのが難しい

繰り返しですが、高校で文系でも、独学で薬学部に進学できます。

ただ、1つ落とし穴がありました。

入学後の苦労です。

「薬学部は入るのは簡単。しかし進級・卒業するのが難しい」ということです。

そして、薬学部は化学を好きでないと、苦しい思いをします。

その理由は次の2つ。

①薬学部は化学から逃げられない

②化学以外の勉強量も多い

 

①薬学部は化学から逃げられない

大学入試の化学であれば、暗記でなんとかなります。要領のいい方なら、解答パターンを覚えれば高得点も可能です。

しかし、「化学は暗記でなんとかなる」の感覚で薬学部に行くと、結構辛いです。

具体例を示す方が早いと思うので、以下、薬学1年生のある1日をお示しします。

薬学1年生のある日の時間割

大学1年生のある1日。入学して2週間も経っていないある日の時間割です。

 

1限目:基礎化学

混成軌道を学びます。

出典:ウィキペディア

「水素分子のH-H結合は、σ結合というんだな。メタンCH4の場合は、sp3混成軌道、エチレンC2H2の場合は、sp2混成軌道になっていて、π結合が・・・・」とすらすら講義が始まったかと思うと、次の図を先生が黒板に書き始めます。

出典:https://www.chem.wisc.edu/content/hybridization

「えっ、なになに?」と戸惑いながらも、ノートをとるので精一杯。

 

2限目:有機化学

求核剤・求電子剤を学びます。先生が黒板にこのような反応式を次々と書いていきます。またもや「えっ、なになに?」と戸惑いながらも、ノートをとるだけで1限が終わります。

出典:http://www.chem.ucla.edu/~harding/IGOC/N/nucleophile.html

(私のように暗記で乗り切った学生は)ついていくので精一杯。一回欠席するとわからなくなります。ちなみに先生が求核剤・求電子剤を説明するのは一度だけ。こちらが理解しているかいないかは構わず、普通に進んでいきます。

 

午後:13~17時まで実習

動物実験。モルモットを解剖して、平滑筋の動きを学びます。

そして翌週までにレポート作成。

レポートは10~20枚くらい。入学後に言われるのは「早くブラインドタッチをマスターせよ」。1年前期が終わるのをまたずにブラインドタッチが自然にできるようになります。

 

以上が1年前期のある1日。

実習は週1~2回ですが、それ以外の日もカリキュラムでびっしりです。5限まであるのが当たり前。

薬学部の1年は楽という声もありますが、私が行った大学は1年前期から息つく暇もありませんでした(6年制がまだない頃の東京理科大学のお話です)。

授業と授業の間の空き時間がほとんどなく、選択の余地なく、カリキュラムが自動的に決まっています。

薬学部は入るのは簡単ですが、進級・卒業するのは難しいのです。

憧れ・軽い気持ちで薬学部に入ると、本当に苦労します。

例えば上記の基礎化学の授業についていけなくて、自分で勉強したくても、早朝・夜を除いてまとまった時間をとれません。

勉強についていけない生徒を追い込むように、毎週実習があります。

少し休みたくても、実習レポートの提出は必須です。実習レポートを提出しても、基礎化学の復習をしないといけない、そういうしているうちに次の実習の予習をしないといけない・・・・こんな感じで、私の大学生活は、1年前期から勉強に追われました。

大学受験でやる化学を暗記で乗り切ることはできますが、そのまま薬学部にいくと、進級できない・中退する可能性が高くなります。

大学受験の化学と、大学後の化学のギャップが大きいのです。基礎を適当にやっていると、1か月目からついていけなくなります。

事実、私も入学1ヵ月後に退学したいと悩み始めました。

化学を暗記で、しかも独学でこなしていた私は、「考える」プロセスをすっ飛ばしていたのです。

 

②化学以外の勉強量も多い

化学の比重が大きくても、他の授業の負荷が小さいなら何とかなると思います。

しかし薬学部の特徴は、勉強量、特に暗記量が多いこと。

例えば、生物の場合。大学では「生化学」という科目でしたが、テスト範囲のある一部が、以下の内容です。

出典:ウィキペディア

個々の化合物をすべて、試験用紙に再現します。👆上の図にはない解糖系・電子伝達系もです。解答用紙の該当部分は、真っ白です。「自分ですべて書け」です。

これが1科目の中のある部分。必修を落とすと進級できません。

要約すると、悩む時間は授業中にあまりない感じ。家に帰ってから悩む、電車に乗りながら悩む、そんな日々でした。

ここまで読んで、「それでも私は薬学部に行きたい」という方は、次のポイントに注意して勉強するのをおすすめします。

文系から薬学部を目指す場合に注意してほしいこと

受験は辛いですけど、次のポイントだけは守りましょう。

・暗記で乗り切らない

・受験勉強から逃げたいからという理由で妥協しない

 

・暗記で乗り切らない

大学受験は合格が第一。そう思う気持ちもわかります。当時、「私も早く終えて楽になりたい」と思っていました。しかし、あなたの目的は薬学部に行って勉強すること。

それなら、基礎をおろそかにするのはやめましょう。疑問を1つ1つつぶし、解答パターンを覚えるのではなく、考える勉強をしましょう。

なぜなら、小手先で薬学部に合格しても、後で倍の苦労が待っているからです。

今は便利なツールがありますので、試すのもいいと思います。

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いろいろ試したうえで、もし化学の勉強に取り組んで、考えるのが楽しくない・・・と思った場合は、薬学部の受験そのものを考え直した方がいいかもしれません。

「理系科目が苦手だけど、薬学部に行きたい」は違うかなと思います。

 

・受験勉強から逃げたいからという理由で妥協しない

私が文系から理転した本当の目的は、農学部に行くことでした。しかし、どこも受からず、滑り止めで受かった薬学部に行きました。

受験勉強から逃げていました。農学部には受からないな、と思いつつ、もう1年勉強するのもいやだから、とりあえず薬学部に行こう。そんな心境でした。

しかし、やっと楽になったと思って入った入学直後、購入したのは厚さ2cmもある専門書を7、8冊。うんざりしましたよ。

いま手元にある教科書は一部ですが、薬学部で実際に使用した教科書です。ほとんどがこの厚さです。

薬学部に逃げても、勉強漬けの毎日からは逃げられません。

薬の働きに興味があって薬学部を目指す方もいますが、(私の大学では)薬のピンポイントな授業が始まったのは3年からでした👇

薬理学の教科書(当時)

それまでは基礎となる内容がメインでした。

要するに私の言いたいことは

独学でも文系からでも薬学部には行けます。私が独学で行けましたから。

しかし、暗記で乗り切って薬学部に行くと、理想と現実のギャップに悩むことになります。

入学後、私のように苦労しないように、受験勉強では「考える」を重視して、暗記で乗り切るのはやめましょう。

現実逃避で薬学部に行くのもやめましょう。これが私の本音です。

この記事をここまで読んで「それでも薬学部に行きたい」という方。

応援しています。受験勉強、大変ですががんばってください!!

 

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