薬学部卒でドラッグストア就職がもったいないかどうかは戦略次第【仕事内容をリアルに紹介】

スポンサーリンク

6年大学に通って街の薬剤師さんというのはもったいない気がするけど、実際の仕事内容はどんな感じなんだろう?ドラッグストアの仕事は大変?高収入って本当?

 

こういった疑問に答えます。

✔本記事の内容

●薬学部卒でドラッグストア就職がもったいないかどうかは戦略次第

●ドラッグストアの薬剤師の仕事内容

●会社選びで重視するポイント

●薬剤師いじめはある?

 

この記事を書いている私は、ドラッグストアで約2年、薬剤師として勤務した経験があります。

卒業前は「薬学部卒なのにドラッグストア勤務はなんだかもったいない」と感じていましたが、新卒で選んだ就職先はドラッグストア。

理由は、やりたいことの準備資金をためるために就職先を決めたからです。

そして、約2年で200万円貯めて退職し、自分のやりたいことに投資しました。

 

今回は、「薬学部卒なのにドラッグストア勤務はなんだかもったいない」と感じている方向けに、ドラッグストア勤務を戦略的にいかす方法をご紹介します。

いま、薬学部に在籍しているけど、将来の進路に悩んでいる方にも参考になると思います。

 

3分ほどで記事は読み終わります。3分後には、薬剤師をいかすヒントが得られているはずです。

※私は調剤併設でないOTC専門のドラッグストアで勤務していましたので、本記事では調剤併設でないドラッグストアについて解説します。



薬学部卒でドラッグストア就職がもったいないかどうかは戦略次第

要は、ドラッグストアで働いた後のプランをどう考えるか次第です。

自分のやりたいことをやるために資金を貯める

短期間で効率よく稼ぐ

 

ほかの目標を実現するための手段として就職するなら、もったいないとは思いませんでした。

理由は、薬学生にとってドラッグストアは、新卒で最も収入の高い就職先だからです。

基本給+薬剤師手当10万円=約30万円

 

👆こんな感じ

 

6年大学に通ってたどり着く先が街の薬剤師。

確かになんだか「もったいない」気がしますよね。

大学生のころ、私もまったく同じように思っていました。しかし冒頭で書いたとおり、新卒で就職したのはドラッグストアでした。

私はまだ6年制がなかったころの薬学部を卒業しましたので、4年制卒です。

 

就職した理由は、やりたいことをやる準備資金をためるためでした。

最初は一人暮らしをしていましたが、途中から実家に戻り、効率的に貯金しました。

 

✔一人暮らしの時

月収:30万円 家賃:7万円 毎月の貯蓄額:8万円

 

✔実家暮らしの時

月収:30万円 家賃:4万円 毎月の貯蓄額:15万円

 

こんな感じで、2年で約200万円を貯めました(貯蓄したのは途中から)。

同じ時期に企業や国家公務員に就職した友人(薬剤師ではない)の月収は約20万でした。

ドラッグストアの次に就職したCROの初任給も、ドラッグストア時代より少なかったです。

新卒でCROに就職してCRA(臨床開発モニター)の仕事をしていたら、残業が多く、初任給も低いため、約2年で200万を貯めることはできなかったはずです。

やりがいよりも目的達成のための手段として考えれば、ドラッグストアの薬剤師の仕事は魅力的です。

 

自分のやりたいことをやるために資金を貯めたい

短期間で効率よく稼ぎたい

 

そんな方にはドラッグストアで薬剤師として働くのはおすすめです。

ドラッグストアの薬剤師の仕事内容

ひとことで言うと、ガテン系アルバイトを延長したイメージです。

薬の相談:体力仕事:レジ打ち:発注=4:3:2:1

 

ドラッグストアと言っても、郊外型駅前型があり、店舗のタイプによって仕事内容や大変さがやや違います。

 

✔ドラッグストアの大変さは店舗によって異なる

郊外型:品出しが大変。体力仕事。

駅前型:忙しめ。レジ打ちの割合が多い。

 

✔基本的な仕事内容

●接客が多いが、接客以外の仕事もある

●昼休憩が15時なことも

●新規オープンの店舗以外、基本残業なし

●クレームあり

 

1つずつ簡単に解説します。

接客が多いが、接客以外の仕事もある

✔接客

・レジ打ち

・薬の相談

・商品の案内

 

✔接客以外

・品出し

・発注

 

ここでも、郊外店と駅前店で少し変わってきます。

✔郊外店舗

➡➡品出しが多く、10時の開店前から作業して、品出しが終わるころにはもう11時。それから急いで発注する、という感じでした。郊外店は体力仕事の割合が高めです。

✔駅前店舗

➡➡品出しは少ないのに対し、薬の相談以外の接客が増えます。レジに待機してレジ打ちしながら薬の相談を受けるイメージです。

 

昼休憩が15時なことも

お昼休憩をとれる時間は、お店の混雑状況や他のスタッフのシフトによって変わります。

郊外店では15時にようやくお昼・・・ということは日常茶飯事でした。

 

新規オープンの店舗以外、基本残業なし

基本的に残業はありません。新規オープンの店舗に配属されたときは、月の残業時間が50時間でした。既存店舗では、残業はゼロでした。

シフトどおりに退社できます。勤務以外の時間を自由に使いたい方には、急な残業が発生しないので、理想的といえます。

 

クレームあり

悲しいことに、ときどきクレームがあります。

レジで面と向かって八つ当たりされた日には、負のオーラの大きさにちょっとめげます。

 

✔意外だったこと

ドラッグストアで働いて意外だったことは次の2つ。

薬の相談が思っていた以上に多い

目の前で服を脱がれることがある

 

薬の相談が思っていた以上に多い

私自身、ドラッグストアで相談したことがありませんでしたので、配属初日から薬の相談が多いことに驚きました。

「世の中にはドラッグストアで薬の相談をする人がこんなに多いのか!」と毎日感じていました。

薬学部をでてドラッグストアはもったいないと思う方は多いですけど、ドラッグストアの仕事は意外と薬に関わる割合は多いのですよ。

 

縫わないといけないほどの怪我をしたお子さんを連れてきた方もいました。

明らかに病院でないと対応できない症状でも、ドラッグストアに来られるケースが一定数ありましたね。

 

目の前で服を脱がれることがある

何度かありました。(全部脱ぐわけではありません。一部です)

お客さんに声をかけられ、「ちょっとこっち来て」といわれ、薬コーナーの死角へ。すると、お客さんがいきなりズボンをずらして、おしり(半分)を見せてきます。

ドラッグストアあるあるでした。

病院に行けない人、時間的余裕のない人が、結構な割合で相談にいらっしゃいます。服を脱ぐのは症状を見せるためです。

服を脱ぐお客さんには男性もいましたが、女性の方が多かったです。女性の薬剤師だと見せやすいのでしょうね。

医療行為はできないので、たいていの場合は病院に行くことをおすすめしました。

 

✔ドラッグストア勤務がおすすめの人

接客耐性のある人

サプリメントが好きな人

 

接客が好きな方、抵抗がない方にはおすすめです。

薬のほかにQ10などサプリメントの相談も多いですので、サプリメント好きな方にもおすすめです。

 

✔ドラッグストア勤務をおすすめしない人

接客嫌いな人

レジ打ちしたくない人

休みが固定しないのが嫌な人

 

薬に関することも、そうでないものも含め、接客中心になります。人に頭を下げたり、人に接したりすることが苦手な方にはおすすめしません。

また、ドラッグストアはお正月もGWも仕事です。大晦日にオリジン弁当で夕飯を買って帰ったことを覚えています。

会社選びで重視するポイントは研修制度

ドラッグストアといっても、たくさんあります。

会社選びでは次のポイントに注意しましょう。

✔研修内容が充実している会社に就職する

 

特に、ほかの目的のために効率的に稼ぎたいという理由で就職する場合はなおさら注意しましょう。

理由は、ドラッグストアで必要となるOTCの知識は、大学で学ばないからです。

 

例を挙げた方が早いですね。

ドラッグストアでは、次の質問は日常茶飯事です。

「娘の生理痛がひどくて、毎回寝込むほどなんだけど、どの痛み止めがいいのかしら?バファリンとイブはどう違うの?」

「(腕をまくって)この傷には何を使えばいいの?」

「水虫なんだけど、軟膏とクリームはどっちがいいの?」

 

この質問の回答を大学では教えてくれません。

そして、あなたが薬剤師のバッジをつけて店内に立った途端、上記の質問が次々とやってきます。

この質問に対する答えを、研修で教えてくれる会社に就職するのが最短ルートです。

現場でよくある質問にもとづいて研修カリキュラムを組んでいる会社です。私が就職した会社はその1つでした。

 

研修資料は社外秘で、現場でよくある質問がまとめられていました。

唯一のデメリットは、入社後6ヵ月は、休日研修だったこと。月に1回、休日に丸1日の研修がありましたが、給料は支払われません。

デメリットはありましたが、6ヵ月(約6回)の研修のおかげで、その後はほとんどの質問に回答できるようになりました。結果、時間を節約できました。

 

このあたりは、転職エージェントに詳しく聞いてみるのがいいと思います。どこも大差ありませんので、いくつか登録すればOKです。

私が入社した会社では、入社後3ヵ月経つまでは薬剤師でも薬の相談を受けてはいけないことになっていました。

薬剤師のバッジはつけているためお客さんに話しかけられるのですが、その際は他の社員に代わってもらう体制になっていました。

 

「自分で勉強したらいいんじゃない?」という声もあると思います。

自分で独学できるならそれでいいいと思います。しかし実際は簡単ではありません。

別のドラッグストアに就職した友人は、社内の研修制度が充実しておらず、市販の本でもピンポイントな回答が載っていないため、接客時の対応にとても悩んでいました。

ドラッグストアにあるOTCは膨大ですので、研修が充実した会社を選ぶのがおすすめです。

自分で勉強する場合は、休日に時間を使うことになりますが、研修を利用すれば、勤務以外の時間を有効活用できます。

 

薬剤師いじめはある?

気になる方もいると思いますので、薬剤師いじめについて触れておきます。

結論からいうと、私自身はドラッグストアでいじめを受けたことはありませんし、同期からいじめの話を聞いたこともありませんでした。

薬剤師とそうでない社員とで、ほぼ同じ仕事をしていながら、月収に約10万円の差があるため、いじめがあるのではないか・・・と心配していました。実際はいじめはなく、働きやすかったです。

ドラッグストアでは薬剤師手当として約10万円、基本給に上乗せされますが、実際は、薬剤師でない他の社員が薬の相談を受けることもあります(OTCに限った話です)。

薬剤師でない社員からすれば、同じような仕事をしているのに・・・と不満を感じることはあるはずですが、不満をあらわにする人はいませんでした。

心の中で面白くないと感じている人はいるはずです。

こういった事情も、転職や就職でエージェントを利用する場合は聞いてみるといいです。

 

まとめ

6年間勉強して街の薬剤師はなんだかもったいない気がする・・・・と思っている方にお伝えしたかったのは、

自分のやりたいことをやるために資金を貯めたい、

短期間で効率よく稼ぎたい、

など、ほかの目標を実現するための一時的な手段として就職するのはありだよ、というお話です。

特に、早くまとまったお金を貯めたい方におすすめです。

就職または転職する場合は、研修内容が充実した会社を選ぶのがあなたにとってもお客さんにとってもいいと思います。

 

 

RELATED

スポンサーリンク