ANYCUBIC MEGA-Sのプリントヘッドの交換方法(ノズル詰まりで困った人向け)
ANYCUBIC MEGA-Sの組み立て後、すぐにノズルを詰まらせてしまいました。
機械をいじったことのない自分にとって、ノズル交換に対する心のハードルは高いものでした。
しかし、3Dプリンタで遊ぶのを待っている子どものため、ノズル交換に挑戦。
今回は、ANYCUBIC MEGA-Sのノズルを詰まらせてしまった方向けの解決方法をご紹介します。
目次
ANYCUBIC MEGA-Sのノズル詰まりを解消するための2つの方法
ノズルを交換する
プリントヘッドを交換する
の2つの方法があります。
ノズルの交換方法
こちらの動画を確認しましょう。
【公式ビデオ】ANYCUBIC MEGA-S ノズル交換方法
http://cloud.video.taobao.com//play/u/843106490/p/1/e/6/t/1/50195796404.mp4
赤丸で囲んだ工具を持っているのであれば、この方法で解決するのをおすすめします。
ノズル交換に必要なのは、六角棒レンチ(両端いじり止め穴)。
私は持っていなかった(準備していなかった)ので、プリントヘッドをごっそり交換しなければなりませんでした。
機械をいじるのが初めてな自分ができるのか?と不安でいっぱいでした。
でもできました。
ノズルが詰まって早く解決したいとはやる気持ちのお方、どうぞご安心ください。
以下の方法でやってみましょう。
プリントヘッドの交換方法
プリントヘッドとは、この写真の赤丸で囲んだ部分をいいます。
この中のノズルを取り外し、附属の予備プリントヘッドと交換します。
プリントヘッドの外し方
前2つ、後ろ2つのねじを外します。ねじを外すための工具は初回購入時の附属品についています。
まえのねじ ↓
後ろのねじ ↓
4つのねじを外すとこんな感じに。
プリントヘッドカバーの真ん中の2つのコードを外します。↓
カバーをとるとプリントヘッドがむき出しになりました。
さあ、引き続きプリントヘッドを外していきましょう。
左側のねじ2つ、(写真では隠れていますが)反対側の右側のねじ2つを外します。↓
ねじ4つを外した状態。
次は押出機を取り外します。
ここからは公式ビデオにも説明がなく、戸惑いながらの試みでした。
押出機の3つのねじを外します。↓
押出機のカバーを外した状態。
白いチューブを赤丸で囲んだ接続カップリングからどう外せばいいの!?と一番苦戦したところです。
接続カップリング、上にはいくのですが、下に動かせないのです。
いろいろもがきました。↓
その時、上にしかいかないなら、チューブを切断して接続カップリングを外せばいいんじゃない!と気づきました。
はさみでチョキン!ふう、やっと外せた・・・
!ご注意!
この後、私は接続カップリングに新しいプリントヘッドの白いチューブを通したのですが、これはプリントヘッドを取り付けた後にやるのをお勧めします。
この後、古いプリントヘッドのコードを端子から外します。ボンドがべったり塗られ、取りづらく、(よくないと思いつつ)カッターで切れ目を入れて取り外しました。
プリントヘッドの取り付け方
古いプリントヘッドが外れました。
次は新しいプリントヘッドを取り付けていきましょう!腰が痛くなる頃ですが、もう少しです。
ここまでくれば、これまでの手順を逆戻りしていくだけです。
見にくいですが、左2つ、右2つのねじを締めます。
プリントヘッドの取り付け完了!
やった!あとは白いチューブを押出機に通すだけ・・・と思ったら、しまったー!!
白いチューブに接続カップリングをつけてしまっていたことで、ここで不都合が発生しました。
押出機の中で、白いチューブの位置ずれを防ぐための黒い部材(下の写真で黄色で囲んだところ)との長さ調整が必要だったのです。
この段階で初めて白いチューブに接続カップリングをつければ、写真の黒い部材にうまくフィットするはずでした。
前にも書きましたが、接続カップリング、白いチューブの上にはいくのですが、下に動かせないのです。
さらに白いチューブが造形時に邪魔にならないように、白いチューブをコードカバーにある結束バンドに通すべきところ、先に接続カップリングをつけてしまったので結束バンドに通すことができません。
これはそんなに大きな問題ではないですが、何はともあれ、白いチューブを接続カップリングに通すのは、プリントヘッドを取り付けた後がお勧めです。
先に白いチューブを接続カップリングに通してしまった場合の対処法
黒い部材の長さにあうようにカットします。
良かった。無事取り付けられました。
ここまでくると、ねじを締めるのもウキウキ。腰の痛みを忘れます。
両側の端子にコードを差し込みます。
さあ、後はプリントヘッドカバーを取り付けるだけ!
ねじを締めれば完成です。
できました!!完成です!!
ここまで約2時間半。
さあ、次はフィラメントの挿入テストをしましょう。
うきうきワクワクしながら印刷テストを始めたら、今度はノズルからフィラメントが押し出されないという問題が発生しました。
一瞬にして絶望的な気分に。
ノズルを交換してもフィラメントが押し出されない場合の対処法
プリントヘッドを交換したので、ノズルが詰まっている可能性は考えられません。
取扱説明書には次の記載があります(概要を記載しています)。
①ノズルがまだ十分に高温になっていない
②フィラメントがスプールに絡まり、スムーズにフィラメントが送られない。
③プリントヘッドが十分に冷却されていない。プリントヘッドの放熱ファンが正常に動作していない。
④ノズルが詰まっている
⑤白いチューブが曲がったり、つぶれていたり、折れ曲がっている。
どれも該当しませんでした。
気分はすでに絶望状態。それでも諦めず、ネット検索を続けたところ、あるヒントを発見。
フィラメントがノズル部分まで届いていない
「まさか?」と思いましたが、すがる思いで「えい!」と押してみました。
すると、ノズルからフィラメントが押し出されています!!
ノズルまたはプリントヘッドを交換しても、ノズルからフィラメントが出てこない場合は、フィラメントを少し押してみましょう。
まとめ
ANYCUBIC MEGA-Sのノズルを詰まらせてしまった場合の2つの対処方法、注意事項、ノズルを交換してもフィラメントが出てこない場合の対処方法についてご紹介しました。
購入時の附属品に交換用ノズル5個、交換用プリントヘッド1個がついていますので、ノズルが詰まってしまってもすぐに対処できるのがありがたいですね。
私は穴付き六角棒レンチを用意していなかったため、プリントヘッドごと交換するはめになりました。
ずばり、
初心者の方、機械が苦手な方 ➡ ノズル交換がおすすめ
機械いじりに抵抗のない方、工具はないが今すぐノズルを交換したい方 ➡ プリントヘッド交換がおすすめ
ノズル交換に必須の工具「穴付き六角棒レンチ(4mm)」
初心者の方は、穴付き六角棒レンチ(4mm)を用意されるのをお勧めします!
レンチの両端にねじに対応する穴のある工具です。
これがあれば、プリントヘッドを取り外しさえすれば、ノズルを交換するだけです。おそらく20分もかからず終わるでしょう。
今家に穴付き六角棒レンチ(4mm)がないけど、今夜中にどうしてもノズルを交換したいの、という方は、プリントヘッドを交換しましょう。
その場合は、上記で書いた手順でやればきっと交換できます。私でもできたのですから。
動画も用意しました
作業中にご確認できるよう、動画も用意しました。
それでは引き続き、3Dプリンタライフを楽しみましょう!
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