3Dプリンタの失敗から原因を考える
3Dプリンタを使っていると、うまくいくことより失敗することの方が多くないですか?
何時間もかけて造形したのに失敗となると、がっくり落ち込み、やる気をなくすことが多々あります。
今回は私が経験した3Dプリンタでよくある失敗例と原因について考えてみます。
目次
サポート材の設定を忘れた
「うっかり」を含めて、何度か経験済みなのが「サポート材の設定忘れ」。
寝かせた状態でプリントする時に、サポート材をつけ忘れました。しばらくしてみたら、上の状態に。フィラメントが垂れて、耳の形状をなしていません。
専用スライスソフトで「自動サポート」をつけたので、2回目は成功でした。
フィラメントがノズルから押し出されない
最近頻繁に発生している問題です。
プリント中に、フィラメントが取り込まれず、異音がします。
現在、FlashforgeのAdventure3という3Dプリンタを使用していますが、フィラメントは他社の余ったものを使用しています。
他社フィラメントを自作フィラメントホルダーに設置して印刷している時に、途中で「ドッドッドッド」という音がするのです。
すぐに止まる時もあれば、長く続くこともあり、動画を撮影したときは、ノズルからフィラメントが押し出されない状態で、ノズルが動き続けていました。
モーターは正常に動いていますが、フィラメントがうまく取り込めていないようでした。
プリントを中止して、フィラメントを取り出してみると、先端にくぼんだ部分と太くなった部分がありました。
この問題は、プリントが中盤に差し掛かった頃に起こることがあり、プリント開始直後は問題ないことがあります。
よくみると、先端以外のフィラメントの一部がギザギザになっています。
ドッドッドッドという音の時に、フィラメントに振動が加わり、ぎざぎざになったようです。
プリント速度を落としてみた
プリント速度が早すぎるのが問題か?と考え、プリント速度を落としてみました。
しかし、途中で異音が発生。またしてもフィラメントが出ない状態でノズルが動き続けていたので、プリント中止。
別のフィラメントを使ってみた
自宅に余っていたのは、問題が発生したのと同じ会社のフィラメント。
今回は未開封のフィラメントを使っていました。今まで使っていたのは、開封してから長期間経過したものでした(写真)。
フィラメントは劣化しやすいと聞いていましたので、白いフィラメントの劣化が原因でないかと考え、未開封のものなら大丈夫では?と考えました。
プリントしたところ、時々「ドッドッドッド」という音はしますが、長くは続かず、何とか最後までプリントを終了しました。
見た目では、長期間経過したフィラメントの方がきれいに仕上がっています。よくみると、どちらも一部、きれいに積層されていない箇所があります。
ラフトをはがしてみると、未開封フィラメントはすぐにラフトを取り除けましたが、開封してから長期間経過したフィラメントはラフトを取り除くのに一苦労でした。
お察しの通り、長期間経過した白いフィラメントは、ラフトを取り外すときに、造形物の一部が崩壊しました・・・。
なんとかバラバラにしました。
ここにいたるまで失敗の連続で、今日は組み立てる意欲を失っています。。。
プリント中の異音と、フィラメントが正常に押し出されない問題は、おそらくフィラメントの質ではないかと思います。
以前、FlashforgeのAdventure3についていた専用フィラメントを使っていたときは、異音はありませんでした。
専用フィラメントなら、プリンタのフィラメント収納箱におさまり、空気に触れない状態で使えるので、そろそろ専用フィラメントを購入した方がよさそうです。
まとめ
3Dプリンタで経験した失敗事例をご紹介しました。
専用フィラメントを購入し、同じものを作って出来具合を比較してみます。
こちらはAdventure3専用フィラメントで造形したトリケラトプス。角もしっかりとプリントされています。
そもそも、フィラメントはなんで劣化するんでしょうね?この疑問は改めて記事にしたいと思います。
解決方法がわかった!(2019/5/18追記)