海外から3Dプリンタを購入するときの注意点【ビジネスチャンスあり】
こんにちは、あゆみです。
私は光造形、FDMと2タイプの3Dプリンタを持っていますが、ずっと立派に働いていた光造形にある日突然トラブルが発生しました。
今回はこのトラブルで得た気づきをシェアします。
この3Dプリンタは海外から購入した装置でした。
国内で購入した3Dプリンタとは違い、海外製品はメンテナンスの対応がめんどうなことに、トラブルが発生してから初めて気づきました。
今回は私の経験をもとに、海外から3Dプリンタを購入するときにあらかじめ覚悟しておいた方がよいことをお伝えします。
加えて、3Dプリンタをビジネスにつなげる気づきも書いていますので、ご興味のある方お付き合いください。
本記事の内容
●海外から3Dプリンタを購入するときの注意点
●3Dプリンタの関連ビジネスが伸びている話
海外から3Dプリンタを購入するときの注意点
次の2点です。
●故障したとき、修理に出すのに高い送料がかかる
●英語でのやりとりとなる
これは私が体験して痛感したことです。
国内で購入した場合は、上記の問題は発生しづらいですよね。
実際に、国内で購入した別の3Dプリンタが壊れたとき、発送から戻ってくるまで1週間でした。
メールでのやりとりは日本語。電話で質問もできるので、すべてスムーズでした。
一方で、海外から購入した場合は上記の通り。
すべてのやりとりが英語となるうえ、英語が得意な人でなければ、電話やスカイプで聞くのは難しいですよね(私もそうです)。
送料も頭の痛い問題です。
日本郵便を利用して、重さ4キロの小包を中国に送る場合、片道5300円なので、往復約1万円かかります。
私のケースをお話すると、装置を購入してから数ヵ月は全く問題なく可動していたので、上記問題は想定していませんでした。
本当は購入前に想定すべきことでした。(想定していても、購入はしていたことに変わりはありませんが)。
トラブルが起きてから現在まで
トラブルが起きて、まずメーカーに問い合わせしました。
この商品は、メールまたはメッセンジャーでの問い合わせができます。
👇このやりとりがつづきました。
このメーカーの対応は良く、24時間以内に返信がきます。
こちらから写真やショートビデオを送り、あちらからも写真やショートビデオを送っていただきました。
しかし、私の修理のやり方が悪かったようで、ある日、「修理」後に電源を入れたら、3Dプリンタから煙が出てしまいました。
マザーボード故障です。
https://twitter.com/AyumiSato_3D/status/1179647367433187328
この状態です。
9割海外に修理に出す覚悟でいます。 pic.twitter.com/QA2kkFiPZK— あゆみ (@AyumiSato_3D) October 3, 2019
自分で治す勇気は消失。
発送を決めます。
しかし、このメーカーはビジネスライクでないところがあり、送料が高いからと、代替案を提案されました。
(これが長引いている原因でもあるのですが・・・)
具体的には、
・こちらから装置を送って修理してもらう。送料は往復こちら負担。
・新しい装置を送ってもらい(バットやビルドプレートは除いて)、装置の一部費用+片道送料をこちらが負担
めんどうだなあと思うのが、費用の交渉です。新しい装置は保証の範囲外のようで、現在、代替案を含め、費用について交渉中です。
このように、海外から商品を購入する場合、トラブル発生時の対応が大変です。
ですので、機械が得意でない方が、3Dプリンタを海外から購入される場合は、メンテナンスが面倒なことを念頭においておくのをおすすめします。
私ができなさすぎるだけかもしれませんが。。。
まとめ
機械が苦手な人が海外から3Dプリンタを購入する場合は、メンテナンスのトラブルも念頭におきましょう
最後に、今回のトラブルで得た気づきを書いて終わりにします。
3Dプリンタの関連ビジネスが伸びている話
装置が壊れたとき、国内で修理してくれる代行業者があればいいのに!と心底思いました。
メーカーを問わず、3Dプリンタの修理を請け負ってくれる業者があれば、海外品にトラブルが起きても、国内発送ですみますよね。
実際にやるとなったら大変でしょうが、ニーズはあると思います。
もう1つ思いついたのは、海外メーカーとのやりとりを翻訳するサービス。
英語に自信のない方には強い味方ですよね。
SHarelabNewsによると、3Dプリンタの市場規模は拡大しており、なかでも注目すべきは下記です。
3Dプリンターの本体売上よりも3Dプリンター関連サービスと造形材料市場の合算の方が金額ベースで上回る点だ。まさしく印刷機市場とおなじビジネスモデルで3Dプリンター市場が形成されていることを意味する。
詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、関連サービスには保守・メンテナンスが含まれますね。
今はまだ機械好きな愛好家の間で流行している感じですが、今後は医学生、薬学生などが分子モデルの造形に購入したり、子供の教育目的に導入する家庭が増えていく気がします。
すると、私のように機械が決して得意でないユーザーが増えていくと思われます。
それとも、3Dプリンタの市場拡大にともない、日本国内で購入できる製品が増えていくかもしれませんね。
それはそれで嬉しいことです。