【検証】油なしの油壷でも問題なくプリントできるか?(油を使いたくない方向け)
フィラメントがスムーズに挿入されないという問題は、油壺を使うことで一挙に解決しました。
しかし、油を使うのに抵抗があるという方もいらっしゃると思います。
今回は、油を使わないただの壺でしばらく造形してみた結果をお伝えします。
目次
結論:油なしでも大丈夫だった
油壷を10日間使用したあと、新しいスポンジを使用して、油を使わずにプリントを試してみました。
今のところまだ3回しかプリントしていませんが、問題なくプリントできています。
実験まとめ
オリーブオイルを少しさした油壺を10日間使用→トラブルなし。
油を使わないただの壺で3回プリント→トラブルなし。
油の有無でプリント状態を比較
比較の前に、これまでの経緯をまとめておきます。
①FlashforgeのAdventure3専用のフィラメントではトラブルなし
②他社フィラメントでプリントすると、プリント中に「ドッドッド」という異音があり、フィラメントがスムーズに取り込まれないトラブルが続く
過去記事:3Dプリンタの失敗から原因を考える
③油壺(オリーブオイル)の使用で他社フィラメントに伴うトラブルが解決
過去記事:油壷おそるべし!フィラメントの取り込み不具合がすんなり解決!
④油なしのただの壺でもうまくいくか? ←今回のテーマ
【油ありの】油壷の場合
下の画像で、白い恐竜が【油あり】で造形したものです。
赤い恐竜は、FlashforgeのAdventure3専用フィラメントで造形したものです。
油壷を使用することで、失敗続きだった恐竜の足が全く問題なくプリントされています。
恐竜の造形では、サポート材を取り除く時に足が折れることが多かったのですが、サポート材除去後もこんなにきれいです。
トリケラトプスの赤ちゃんも満足のいく仕上がりに。
【油なしの】油壺の場合(ただの壺)
ご覧の通り、きれいに仕上がりました。細い前足もサポート材を取り除いても折れませんでした。
最初の油壺で使用した油が多少残っている可能性も考えられますので、もう少し試して様子を見てみます。
ただ、油壺の中のスポンジを交換する時、油をさしたスポンジには油は残っておらず、乾いた状態でした。
油を使わなくても、フィラメントに付着した小さなホコリが、壺のスポンジを通過することで取り除かれることで、きれいにプリントできたのではないかと思います。
心配な方はまずは油なしから
油を使うのに抵抗のある方は、まずは油なしで試してみるのがおすすめです。
私が使用した下記油壷の他にも、Thingiverseにはたくさんの油壷のデータがアップされています。
私が使用したもの:https://www.thingiverse.com/thing:492067
他の油壷:https://www.thingiverse.com/thing:190118
フィラメントに付着しているみえないホコリ。実はこんなにあるのです。10日間の使用でこれだけのホコリが除去されました。
小さな工夫で仕上がりがこんなに変わるなんて感動です。
フィラメントの取り込み不具合で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひお試しください。
動画もどうぞ