【2019医療IT EXPOレポート】VR製品を中心にご紹介

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医療ITエキスポ2019に行ってきました。

いちばんの目的は医療VRの最前線セミナーでしたが、これは別記事でご紹介します。

今回の記事では、会場で体験したVR製品をご紹介します。

医療をターゲットにしているものが多かったですが、その応用の範囲は医療にとどまらず、私たちの日常にも大きく関係するだろうことがわかりました。

では、早速ご紹介していきます。



タッチしない近未来ディスプレイ

近未来といっても、すでに日常に登場しているのが、ASKA3Dの非接触ディスプレイ。

VRの仮想現実を拡張するメリットの1つは、触れなくてよいこと。

何かの操作をするためにボタンを押す操作を、非接触でできることです。

真っ先に思いうかぶのは、手術など医療現場。

触れることで汚染の可能性がある場合も、仮想現実のディスプレイを操作すれば、触れなくていいですよね。

 

カコムス社のブースに、ASKA3Dの3Dプレート技術を使ったVRディスプレイが展示されていました。

VR専用ヘッドは必要ありません。目の前にスクリーンが映し出され、非接触で操作できるのです。

 

写真ではわかりづらいため、動画をとりました。10数秒と短いので見てみてください。空中ディスプレイを操作している様子がわかります。

 

この非接触ディスプレイは、ASKA3Dの特殊なプレートを2枚使用しています。

 

ASKA3D

ディスプレイからの光がプレートを通過して、反対側の同じ位置に光が集まり、同じ像が形成される仕組みです。

 

アスカ3Dの特殊プレートは、2面直交リフレクターという原理を利用しています。

ASKA3D

入射した光が直交する2つの鏡に反射され、反対側の同じ位置に同じ像が形成されます。👆入射角と出射角が同じになっていますよね。

ただ、実際にみたASKA3Dのプレートは2枚が重なっているシンプルなもので、この原理がどういかされているのかイメージしづらかったです。

そこで、特許明細書(アスカネット/特開2019-53749/ディスプレイ及びこれを用いた非接触入力装置)を見てみると、内部構造がわかりやすくなりました。

特開2019-53749

展示会でみたプレートは一見すると普通のプレートに見えますが、内部には見えないサイズの規則的なパターンが形成されていることがわかりますね。

ASKA3D

 

ASKA3Dのプレートを利用したシーンはたくさん考えられ、医療のほか、料理中にも使えます。レシピ本をめくる度に、手を洗わなくてすむわけです。

ASKA3D

ASKA3D

 

接触したあとの洗浄の手間をなくすことで恩恵をうける分野は多岐にわたるでしょう。

現在の導入状況をうかがったところ、企業受付や半導体業界のようです。車のナビとして導入する可能性もあるだろうとのことでした。

ASKA3Dについては本展示会で初めて知りました。あらためてじっくり研究してみたいと思います。



ゲームからVRエクササイズへ

ゲーム愛好家なら、OCULUSというVRヘッドセットは当たり前かもしれません。

OCULUSはずばりゲーム版スマートフォン。ゲーマーにとって服のように当たり前のものです。

OCULUSがあれば、PC不要でアプリを購入することでVRゲームを楽しめます。担当者の話では100万個以上は売れているのだとか。

リクティ(社名・仮)は、すでに普及しているOCULUSを使い、ヘルスケア事業×VRに参入を考えています。

 

その仕組みとはシンプル。

VRヘッドを装着し、仮想空間の中でアンケートをし、目の前にいる女性の指示にしたがって身体を動かして可動域をチェックするというもの。

登録が完了したあとは、女性の動きに合わせて身体を動かしていきます。展示会で用意されたのは4エクササイズ。

コンセプトは面白いと思いました。

しかし、わずか10分ほどの短時間でしたが、VRヘッドが徐々に重く感じます。

担当者も、ヘッドの重さは改良しなければ、とのことでした。

 

リクティの最初のターゲットは個人ユーザー。そこからBtoBへ移行できていければと考えています。

会社名も仮で、11月にホームぺージ完成、2020年1月より販売をスタートさせたいとのことでした。

 

VRJapanが狙う遠隔医療

 

医療用のVRを展示していたのはVR Japan。

これは木村裕明医師との共同開発で、視覚と聴覚を拡張させることで、没入感を実現するもの。

主な狙いは、遠隔医療教育。

たとえば、各地で開催される学会。権威ある先生から手技や知見を学ぼうと会場へ行っても、肝心の手元は遠すぎて見えなかったり、固定された視点となるため、細かな手の動きがみえません。

VRを導入することで、ベテラン医師の診察の様子や手技を間近で確認できるわけです。

VRによる遠隔医療教育システムの全体図。配布資料より。

 

わたしも体験させてもらったところ、VRヘッドを装着すると、目の前に患者さんを診察する医師が登場。後ろを向いても、左右を向いても、360度空間を体感できる、臨場感のあるものでした。

現在、実現しているのは「聴覚」と「視覚」。VR Japanは「触覚」「嗅覚」「味覚」も視野にいれています。

触覚はできるだろうけど、味覚はどうやって?と思われますよね。

人間が味を感じるのは、舌だけではなく、匂い・記憶・視覚が関係しています。映像に見える食事の匂いを送ることで、いま自分が食べているものが映像にある食事だと錯覚させるのだとか。

これが実現されたら、遠隔医療どころか、ダイエットにもVRを導入できそうですよね。

と思って調べたところ、なんと味覚VRのスタートアップがすでに登場していました。

商品名は「VAQSO VR」。2019年秋から量産化スタートで、まず飛行機内でテスト使用するのだとか。

>>>VRに味覚を付与、VAQSOが開発

 

話を戻して、VR Japanは考えているもう1つの遠隔診療は、異なる場所で診断を実現するシステム。

 

おなじみのエコー画面ですが、これを5Gや光回線でつないで、若手医師とベテラン医師が異なる場所にいながら、同じ画像を見て診断できるようになります。

ただ、通信で患者さんの画像診断をつなぐのにはセキュリティのリスクがありますよね。

セキュリティ対策として、

・5Gで専用のラインを設置する

・USBをパスワード代わりにする

の二重対策で、個人情報漏洩を防ぐようです。



メガネに搭載するAI

Orcam

最後に、VRではないですが、AIの画像診断を搭載したメガネをご紹介します。

詳しくはメガネではなく、メガネに搭載できるAIです。

視力の弱い方を対象としていて、装着して本などを見ると、文字を読み上げてくれるツールです。

わたしもつけさせてもらいました。装着しても、メガネの横についているだけなので、あまり気になりません。

面白いのが、顔のデータを入力しておくと、知っている人の顔を認識して、名前を言ってくれることです。

このほか、お札を読み上げる機能もついており、視力の弱い方の自立を支援してくれます。

使い方は簡単で、知りたいものを指さすだけ。たとえば、本であれば読みたい部分を指さすと、読んでくれます。

文字をうまく認識できないときは、認識できないことを伝える音声メッセージが流れます。

 

助けとなるすばらしいツールですが、担当者によるとネックは金額。

1個50万円するのです。補助がでても、20万円ほど。

販売されてから1年たち、60個販売されました。困っている人が手にいれやすくなるといいですね。

 

Orcamのホームぺージ:https://www.orcam.com/ja/

 

まとめ

今回は医療ITエキスポ2019でみたVR製品を中心にご紹介しました。

VR製品に触れるのは初めてでしたが、VRの可能性に非常にワクワクしました。

今後はVR関連の動向もキャッチしていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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