世界のバイオプリンティング企業14社ーバイオプリンティングの競争は続く-

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今回は世界のバイオプリンティング企業をご紹介します。

バイオプリンティング全体の動向を把握するために、まず主要プレーヤーを調べてみました。驚いたのが中国の勢い。ここ数年の台頭が顕著です。

今回取り上げるのは14社ですが、実際はもっとあります。随時、この記事に情報を追加していきます。

バイオプリンティング分野の競争は今後も激化しそうですね。

【米国】オルガノボ(Organovo)

Organovo

最も知られたバイオプリンティング企業であるオルガノボは、米国サンディエゴにある企業です。最終目標は、本来の肝臓と同じ働きをする人工肝臓の作製です。

新薬開発、移植可能な組織の研究を行っており、主な協業先には、ロレアル、ロシュ、Johnson & Johnsonなどがあります。

https://organovo.com/

【スウェーデン】セルリンク(CELLINK)

CELLINK

CELLINKは、世界で最初に3Dプリンタ用標準バイオインクを開発した企業です。現在はバイオインクに加え、バイオプリンタの開発も行っており、軟骨、肝臓、皮膚などの組織をプリントします。

https://cellink.com/

【カナダ】アスペクト・バイオシステムズ(Aspect Biosystems)

Aspect Biosystems

アスペクト・バイオシステムズ保有のLab-on-a-Printer™プラットフォーム技術は、基礎生物学の理解、疾患研究、新規治療薬の開発、再生医療を前進させるために利用されています。

2018年に、JSR株式会社と共同でヒト肝組織の開発に向けた新しい協業をスタートすることを発表しました。

https://www.aspectbiosystems.com/

【ドイツ】エンビジョンテック(envision TEC)

EnvisionTEC

2002年に創設されたEnvisionTECが開発したバイオプリンタ「3D-Bioplotter」は、オープンソースの材料を扱うことができる、押し出し方式のバイオプリンタです。

https://envisiontec.com/

【日本】サイフューズ

サイフューズ社が澁谷工業と共同開発したRefenovaは、ニードルアレイにスフェロイドを自動で刺していく剣山メソッドによるバイオプリンタです。スキャフォールドフリーでニードルアレイに刺された細胞は時間の経過とともに結合します。

サイフューズ

Cell Applications

【日本】リコー

リコーは、産業用プリンタで培ったインクジェット技術をいかし、細胞を高精度に配置できる独自のインクジェット方式を採用。インクジェット方式の3Dバイオプリンタを開発しました。

https://jp.ricoh.com/

リコー

【スイス】RegenHU

RegenHUは、バイオプリンタ、バイオインク、バイオCADを提供する、スイスの会社です。

https://www.regenhu.com/

【米国】TeVido BioDevices

Tevido BioDevices

テキサス州オースティンのTevido BioDevicesは、乳がん患者のために乳首再建を可能とする3Dプリンティング技術を提供しています。このほか、白斑患者に対する皮膚移植も行っています。

https://tevidobiodevices.com/

【米国】Advanced Solutions

Advanced Solutions Life Sciences

Advanced Solutions のバイオプリンタ「BioAssemblyBot」は、従来の3軸デザインとは異なる、6軸デザインの3Dプリンタです。

また、研究者が自身で患者のデータを元にモデリングし、ロボットアームで3Dモデルを造形できるソフトも提供しています。

Advanced Solutions Life Sciences

 

【ロシア】3D Bioprinting Solutions

3D Bioprinting Solutions

ロシアのバイオプリンティング企業3D Bioprinting Solutionsの目標は、あらゆる臓器を3Dプリントすること。これまでに、甲状腺を3Dプリントし、マウスに移植、数週間後、移植された甲状腺が機能したことが確認されています。2018年までに3Dプリンタで腎臓を作成するという目標を掲げていましたが、最新ニュースはまだ確認できていません。

https://bioprinting.ru/

 

3D Bioprinting Solutions

【中国】MedPrin(广州迈普再生医学科技股份有限公司)

MedPrin

MedPrinは2008年に設立した、広州に拠点を置くバイオプリンティング企業。強みは、3Dプリントした人工硬膜。バイオプリンタも開発しています。

http://www.medprin.cn/index.aspx

 

MedPrin 右側が人工硬膜ReDura

【中国】Regenovo(杭州捷诺飞生物科技股份有限公司)

Regenovo

2013年に設立されたRegenovoのサービスは、3台のバイオプリンタのほか、バイオインク、臓器モデル、臓器移植、創薬スクリーニングなどさまざまな分野に応用されています。2015年に、肝組織の3Dプリントを可能とするバイオプリンタを開発したと発表しました。

【中国】RevoTek(蓝光英诺

 

RevoTek

RevoTekの設立は2014年。世界で初めて人工血管用のバイオプリンタを開発しました。

http://www.revotek.com.cn/index.html(中国語)

http://www.revotekhealth.com/(英語)

スキャフォールドフリーで印刷を可能とする独自材料Biosynsphereを使って人工血管を造形している様子を動画でご覧になれます。

RevoTek

【英国】3Dynamic Systems

3Dynamic Systems Omega

3Dynamic Systems Omegaはデュアルタイプの押し出し式バイオプリンタ。骨組織作成用のAlphaは、シングルタイプの押し出し式バイオプリンタ。

3Dynamic Systems Omegaは2012年に設立された英国のバイオプリンティング企業で、これまでに小耳症患者のために耳のプリントにも取り組んでいます。今後の目標の1つに血管を作製するとしています。

まとめ

今回は、主なプレーヤーについておおまかな特徴をご紹介しました。冒頭でも書きましたが、中国企業の動向が特に気になります。

今後は特許を分析し、各社の特徴をもっと深掘りしていきます。記事のリクエストがありましたら、下のフォームよりお気軽にお問合せください。

※アイキャッチ画像の出典:Open Biomedical Initiative

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