【EPAX X1】1台目に起きたトラブルから2台目の購入&レビュー
愛用している光造形3DプリンタEPAX X1にトラブルが起きたのは8月の終わりのことでした。
今回は、下記についてご紹介します。
●トラブルの内容
●解決方法
●メーカーとのやりとり
●ELEGOO MarsよりEPAX X1を選んだ理由
購入から3ヶ月、トラブルなく使えていました。
前日まで問題なく稼働していたのに、ある日突然トラブルが発生したのです。
この記事がおすすめの方
●EPAX X1を使っている人
●EPAX X1の購入を考えている人
●海外から3Dプリンタ購入を考えている人
こちらの記事にも書いていますが、海外から購入する場合、国内ではない手間があります。
これから購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
【EPAX X1】1台目に起きたトラブル
電源を入れてもフロントパネルが表示されなくなりました。
電源を入れると、プリンタ内部のライトは赤く点灯しますが、フロントパネルが表示されないのです。
内部は赤く点灯するので、電源に問題が生じたわけではありません。
トラブルが起きて、まずやったこと
メーカーに相談しました。
EPAX X1はカスタマーサービス用のメールアドレスがあるようですが、私は使ったことはありません。
メッセンジャーでやりとりしました。
私は英語を書くのが得意ではありません。
海外から購入する場合、英語のやりとりが必要になります。
トラブルが起きてから初めて、海外から製品を購入する場合に発生するめんどうなことに気づきました。
ちなみに、メーカーサイトにトラブルシューティングがありますが、今回のトラブルに該当するものはなかったため、メーカーに問い合わせました。
>>>Troubleshooting Guide and Error Codes
メーカーのアドバイス
フロントパネルとメインボードをつなぐ白いケーブルを一旦外して、再度接続してください
写真の〇で囲んだ部分です。
この状態にするには、プリンタを逆さまにして、底面外側にある4つのネジを外します(ここは手で外せます)。
ボトムカバーを外すと、上記のように内部を見られます。
メーカーによると、故障ではなく、白いベルトの接続が緩んでいるだけだろうとのことで、私もそう思いました。
電源が入るのに、フロントパネルだけ表示されないのは、白いベルトのゆるみしか考えられませんでした。
白いベルトの外し方は、ベルト接続部両側の留め具を外すと、ベルトが外れます。
私は外し方がわからず、メーカーからショートビデオを送ってもらいました。
黄色で囲んだ部分の黒い留め具を下に押すと、写真のように解除されるので、この状態で白いベルトを引っ張ると外せます。
再度、ベルトを装着して、ロックすればゆるみが解決するはずでした。
ところが、ショートビデオで示されたのは白いベルトの片方のみでした。
もう片方は、構造が少し違いました。迷いつつも、なんとかベルトを一旦外し、再度接続しました。
本当はこれで問題が解決するはずでした。
しかし、何かがいけなかったようで、電源を入れた途端、マザーボードからプシューと煙が出たのです。
すぐに電源を切ったので何事もありませんでしたが、絶望的な気分に。
怖くてプリンタを再度いじろうという気になれません。
交渉のはじまり
プリンタ本体が壊れてしまったので、修理に出すことにしました。
しかし、相手は海外。
先方の提案はこれ👇
要約
往復の送料に200ドルくらいかかし、それではもったいないから、新しいプリンタを送るよ。ただし、バット、ビルドプレート、蓋は除いてね。
私も海外へ送るのに抵抗がありましたので、これはすばらしいアイディア!と賛成しました。
図々しいかなと思いましたが、無料で1台送ってほしい、とお願いしました。
結果はNO。
「往復送料がなしになるのだから、いくら払えるのか提示しなさい」と価格交渉が始まります。
結局、プリンタ1台+片道送料=200ドルで落ち着きました。
現在のEPAX X1の約半額です(私が購入したときは約500ドルでした)。
※2019年11月追記。日本Amazonでも同等品を買えるようになりました。
お金を払った。本当にプリンタは来るだろうか?という不安
1台購入済みであり、これまでも丁寧に対応してもらっているものの、海外からの購入には不安がつきものです。
本当に届くのかな?ばっくれたりしないよね?だまされたらどうしよう?
心配は杞憂に終わりました。
支払から5日後に、新しい3Dプリンタが届きました。
蓋はつけないかも、とのことでしたが、蓋もついていました。しかもうれしいことに、オレンジ窓です。
1台目は黒い窓でしたので、造形の様子を確認するには一時停止が必要でした。オレンジ窓なら造形の様子を蓋を開けずに確認できます。
バットとビルドプレートはついていなかったので、古いプリンタのものを使います。
最も心配だったのは、電源を入れて、フロントパネルが表示されるか?ということ。
問題ありませんでした。
オレンジ窓なので、中の様子が見えますよね。
今回も付属品一式がついていました。
付属のUSBにあるデータでテストプリント。問題なくプリントできました。
子供がいるときには光造形は稼働しませんが、帰宅した子供に3Dプリンタ復活を伝えたところ、装置を早速見に行っていました。
ちょっと余談・先方は中国人だった
価格交渉のときに、「もしかして相手は中国人?」と思い、聞いてみたところ、やはりでした。
それ以降、やりとりは中国語でさせてもらいました。
ELEGOO MarsよりEPAX X1を選んだ理由
実は今回、2台目を無料でもらえないとわかったとき、ELEGOO Marsを新たに購入しようか迷いました。
EPAX X1より安く、評価の高い光造形3Dプリンタです。
かなり気になっていた光造形で、新しい3Dプリンタを試したい気持ちがありました。
2台の大きな違いはオートキャリブレーションがあるかどうかです。
ELEGOO Mars:手動キャリブレーションが必要
EPAX X1:オートキャリブレーション機能つき
海外のレビュー動画を見る限りでは、Marsのキャリブレーションはそんなに大変そうではありません。
最終的にEPAX X1を選んだのは、オートキャリブレーション機能のほか、今回はEPAX X1の方が安かったこと、3ヶ月使用して使い勝手が良かったことと、そしてプリンタ本体への愛着ですね。
2台目が届いて、やっぱりEPAX X1にしてよかったと思いました。オレンジ窓つきでしたし。
ということで、今後もこの3Dプリンタとお付き合いしていくことにしました。
機械のメンテナンスをある程度ご自身でできる方には、EPAX X1はおすすめです。毎回のプリントスタートまでが短くて、お手軽です。
今回は以上です。
※2019年11月追記。日本Amazonでも同等品を買えるようになりました。
こちらの記事もおすすめ