最新の家庭用・光造形3Dプリンタ『EPAX X1』実機レビュー!
最新の光造形3Dプリンタ、『EPAX X1』が届いた!
我が家4台目の3Dプリンタが海外からやってきました。
今回購入したのは光造形方式の3Dプリンタ。今年リリースされた製品のようで、USAmazonで出品されていますが、日本Amazonではまだ購入できません。
日本円にして6万円代という低価格帯なのに、USAmazonの評価の高さから気になっていた商品です。
※2019年11月追記 日本Amazonでも同等品を買えるようになりました▼
家庭用の光造形3Dプリンタとして有名なのはAnycubic Photon。しかし、キャリブレーション(位置調整)に手間取る、というレビューを多く見かけますね。
過去にキャリブレーションに失敗し、FDM方式のノズルを詰まらせてしまった経験から、光造形方式ではなるべくキャリブレーション機能がついているものを買いたいと思っていました。
光造形でキャリブレーション機能付きといえば、有名なForm2。今年、Form3がリリースされました。しかし50万円を超えるため、簡単に手を出せるものではありません。
そんな時、USAmazonで見つけたのがEPAX X1でした。
もたもたしていたらUSAmazonで在庫切れ(私が購入後、在庫ありとなりました)。ドキドキしながらメーカーサイトで購入したのが1週間前のこと。
注文してから、だまされていないだろうか?あのサイト、大丈夫だろうか?と少しドキドキしていました。心配は杞憂に終わり、5日後、無事届きました。
レジンは国内で別途購入しました。購入したのはSK本舗の水洗いレジンです。↓
付属品です。写真ではよく見えませんが、USBもついています。
写真右下の注意書きに、「最初にUSBにあるPDFのマニュアルを読むように」とありますが、附属の印刷されたマニュアルと同一のものでした。附属の紙マニュアルを読めばOKです。
メーカーサイトに開封からセットアップ、必要になった場合のキャリブレーションの方法など、動画がアップされています。
https://epax3d.com/pages/video-instructions
また、このメーカーはカスタマーサービスが本当にすばらしく、メッセンジャーで問い合わせると、すぐに回答がきます。
※メッセンジャーをお使いの場合、メーカーサイトにアクセスすると自動的にアイコンが登場して、問い合わせできるようになっています。
最初のセットアップ
EPAX X1はキャリブレーション機能がついているすぐれもの光造形プリンタ。開封からプリントまで、セットアップは簡単!30分かからず完了しました。
電源を入れた後、プラットフォームを取り付けるために、Z軸を上に移動させます。
「Tool」→「Manual」→「上矢印」でZ軸を上げられます。Z軸をあげたら、プラットフォームを取り付けます。その際、ネジを少しゆるめます。
プラットフォームを取り付けます。
次に、Z軸のゼロ位置調整を行います。
「Tool」→「Manual」→「ホームボタン」をクリックで完了です。完了すると、「ピー」という音が2回鳴ります。
この他、次の2点を確認すれば、プリント前のセットアップは完了です。
- 光源に問題ないかチェック(「Tool」→「Calibrate」→「Next」で光源が光ることを確認)
- バットのネジにゆるみがないかチェック
テストプリントする
用意したのはこちら。水洗い可能なレジンです。子どもが小さいため、安全面から水洗いレジンにしました。プリント後にアルコールで洗浄する手間を省けるのも水洗いにした理由です。
バットの1/3くらいまでレジンを流し込みます。手袋を忘れずに!
蓋をして、プリントするデータを選びます。附属USBにスライス済みのデータが入っていますので、これをプリントします。テストプリントの造形時間は2時間50分でした。
プリント開始30分後に状況チェックするのがおすすめ
マニュアルによると、最初のテストプリントでは、開始30分後に造形物がプラットフォームに問題なくついているか、確認するのが推奨されています。
約25分後
良かった!問題なさそうです!
約1時間半後
プリント中に様子を確認したい場合は、一時停止ボタンを押すと、プラットフォームが自動的に上がり、造形物の様子を確認できます。レジンを追加したい場合も、一時停止ボタンを押します。
スタートボタンを押すと、プラットフォームが自動的に下りて、プリントを再開します。
造形完了!
同じような写真は見たことありますが、自分で造形したものは特別。透明レジンの仕上がりはこんなにきれいなんですね。光造形でアクセサリーを作る方の気持ちがわかりました。
造形物を洗浄する
用意したもの
バケツ(レジンを洗い流すため)
手袋
キッチンペーパー
とりあえず、今回はこれらのもので造形物を洗浄しました。
どれくらい洗浄するのかわからず、手でごしごし。隙間のレジンがなくなるまで洗いました。
自然光にあて二次硬化
とりあえず、窓のそばで二次硬化させます。
二次硬化後の状態
1日経ったもの。色に変化なく、いい感じに仕上がりました。初めての光造形。感激でした。
残ったレジンの処理
今回の初プリントで失敗したと感じたのは、バットにレジンを入れすぎたこと。プリント中にレジン不足にならないか心配で、多めにいれてしまったのですが、たくさん入れると後処理が大変です。
付属品にろ紙がついていましたので、余ったレジンをろ紙で戻しました。バットはキッチンペーパーでふきとりました。
バットを装置にとりつけて、ネジを締めて終わり。
バットに残ったレジンを処理するとき、フィルムを破損させてしまわないかひやひやしました。
感想
光造形3Dプリンタは、後処理やレジンの取り扱いに神経を使いますね。FDM方式の方が気楽に扱えますし、子どもと一緒に使う場合は断然FDM方式ですね。
精度については、まだ1つしかプリントしていないのでわかりませんが、造形の仕上がりにはうっとりしました。光造形についてまだまだ不勉強ですので、使いながら学んでいきます。
USAmazonのレビュー通り、開封からテストプリント完了まで、トラブルなしでした。装置自体の操作も難しくありません。これで6万円代。愛用しているFlashforgeのAdventure3と同価格だなんて驚きです。
FDM方式で難しかったバイオモデルや医療モデルを作りたい時に、光造形を使うことにします。
専用スライサーソフト「ChiTuBox」のレビュー記事はこちらからどうぞ👇
EPAX X1におすすめされるレジンはこちら▼
わたしが使用しているのは水洗いレジンです。
USAmazon▼
3ヵ月使用した時点での感想
👇変わらぬ満足度の高さです。
✔10/22更新
その後、1台目にトラブルが起きて、2台目を購入した経緯はこちらから。
評価は変わらずです。
【レビュー動画】もどうぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=6fK0zTufly0
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