【自由研究におすすめ】3Dプリンタと無料ソフトTinkercadでオリジナル迷路を作る方法(子供が食いつきます)
そろそろ自由研究のテーマを考え始める頃でしょうか?
今回は、無料の3DソフトTinkercadを使って、世界でたった一つのオリジナル迷路を作る方法をご紹介します。
Tinkercadは小学生でも、簡単に直感的に操作を覚えられる無料の3Dソフトです。
ご自宅に3Dプリンタがない方も、データを持ち込めばプリントだけしてくれるサービスや、3Dプリンタ教室の無料体験などを活用すれば、お子さんに体験させてあげられますよ。
目次
今回作る迷路
Tinkercadの簡単な使い方さえマスターすれば(小学生でしたら1時間もあれば十分だと思います)、もっと複雑な迷路を作れます。
ではさっそく作ってみましょう!
Tinkercadのより基本的な使い方はこちらの記事で紹介しています。
Tinkercadのサイト:https://www.tinkercad.com
迷路の土台をつくる
最初に迷路の土台をつくります。ここをマスターすれば、あとは自由自在に迷路に通路を増やすことができます。
基本シェイプから赤いボックスを左側にドラッグします。
画面の赤色の■をクリックすると、数値を入力できる窓が登場しますので、希望のサイズを入力します。私は50mmにしました。
次に高さを設定します。私は10mmにしました。
赤いボックスを追加します。ドラッグで移動。
追加した赤いボックスのサイズを、縦×横×高さ=40×40×10にします。
Tinkercadで数値の入力がうまくいかない場合の対処法
全角で数値を入力するとうまくいかないことがあります。そういう時は、半角で入力してみてください。スムーズに入力できます。
2つのオブジェクトの位置合わせ
2つのオブジェクトの位置を合わせます。Shiftキーを押しながらオブジェクト2つを選択し、②位置合わせボタンをクリックします。
すると👆のような黒丸が現れます。赤い矢印で示した黒丸をクリックします。
2つのオブジェクトが整列しました。
重なった2つのオブジェクトから、1つのオブジェクトをくり抜く
迷路の土台となる入れ物の形にするために、追加したオブジェクトを持ち上げて、高さを5mmに設定します。
👆画像で黄色で囲んだコーン記号をドラッグしながら上方向へ動かすと、赤枠で囲んだ数値の窓が出ますので、ここに5mmと入力します。
穴をクリックすると、オブジェクトがソリッドの状態から、くり抜かれた状態に変わります。
2つのオブジェクトを選択して、グループ化ボタンを押すと、一体化します。
これで迷路の土台が出来上がりました。
穴をつくる
ボールが落ちる穴をつくります。
基本シェイプからソリッドではない円柱をドラッグします。
5mmに設定します(お好きな大きさに設定してください)。
赤い土台と円柱を選択して、グループ化ボタンをクリック。
円柱がくり抜かれて穴ができました。
通路を設置する
赤いボックスを追加して、縦×横×高さ=10×5×10に設定します。
小さなボックスを土台に移動させます。
左上のコピーボタンを押すと同じオブジェクトをコピーできます。
ショートカットキーを使いたい場合は、「Ctrl+C」でコピー、「Ctrl+V」でペーストできます。
球の通り道を設定する
小さなオブジェクトを並べます。図で「-14.00」になるように設定します。球は後ほど説明しますが、3㎜に設定しますので、球が通れる幅にします。
同様にして、同じオブジェクトを用意し、好きなところに配置していきます。
基本シェイプから好きなオブジェクトを追加することもできます。
球を用意する
迷路の上を走る球も一緒に3Dプリントします。
基本シェイプから球をドラッグし、直径3mmにします。
球も一緒に3Dプリントするため、地面より8mmの高さに設定します。
黒い上向き矢印をドラッグしながら上方向に移動させると、数値を入力する窓が出ますので、入力してもOK、8mmになるまでドラッグしてもOKです。
球が通路を通過できるか確認する
この状態だと、よくわからないので拡大します。
大丈夫そうですね。
念のために球を動かして確認できます。その場合、グリッドにスナップを変更します。
上のように、現在はグリッドにスナップが「1.0mm」になっています。これは1.0mm間隔で動かせることを意味します。
小さなものだと1.0mmでも大きすぎますので、これを「0.25mm」に設定します。
画像ではわかりづらいですが、0.25mmに変更すると、より細かく動かせるようになります。
通路と土台をすべて一体化する
円柱の高さを合わせていませんでしたので、土台と同じ10mmに設定します。
今の時点では、通路と土台は一体化していませんので、オブジェクト全体を一体化します。
すべてではなく、球以外のオブジェクトを一体化します。
Shepes(7)の括弧内の数字と、球以外のオブジェクトの数が一致することを確認して、グループ化します。
できました!!
データをエクスポートする
「エクスポート」ボタンを押して、「STL」を選んでデータを保存します。
プリントする
早速プリントしてみましょう!プリント時間は1時間10分。
愛用しているFlashforgeのAdventurer3でプリントします。
写真にあるオレンジ色のフィラメントは、温度で色が変わる不思議フィラメントです。
プリント完了
自分でモデリングしたものが形になるのは、やはり感激。
ラフトとサポート材を外しました。
このフィラメントは熱でオレンジ色から黄色へ変わります。すぐにオレンジ色に戻すには、冷蔵庫にしばらく置きます。
オレンジ色に変身!
球がちゃんと穴に落ちることを確認。ばっちりです。
こっそり作っておいて、起床後になかなか着替えをしない子供に、「ねえ、ママすごいの作ったよ」と一言。
「え、なに?」という子供に、オレンジ迷路をちらっ。すぐに着替えてくれました。
手に取ると色が変わります。
今後も子供と3Dプリンタを楽しむ方法をご紹介していきますのでお楽しみに。
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