Mystemkitsの3Dプリンタで作るSTEM教材がすばらしすぎる【STEM/STEAMのヒントに】
3DプリンタをSTEM教育にいかす取り組みとして、Mystemkitsが提供しているSTEM教材をご紹介します。
今回ご紹介するキットの特徴は、プログラミングを併用せず、3Dプリントしたパーツで学べることです。
Mystemkitsの教材一覧はこちらからご覧になれます。
>>https://www.mystemkits.com/3d-printed-kits-3/
小学校から高校生までたくさんのキットを揃えています。
図形を学ぶキットから、バイオや物理、地学のキットまで充実しており、全体的に、バイオの比重が多めな気がしました。
サービスを利用しなくても、公式サイトの教材サンプルを見ることで、学校教育や家庭での教育に3Dプリンタを活用したい方にヒントになるはずです。
細胞キット
動物と植物の細胞の違いを学べるキットです。
紙の上に、各パーツを置いて、動物と植物の違いを学ぶものですね。
DNAキット
セントラルドグマの流れを手でパーツを組み合わせて学べるキットです。
タンパクキット
特にいいなあと思ったのがこのタンパクキット。
アミノ酸からタンパク質ができていく仕組みを学べます。
tRNAにはそれぞれのコドンが印刷されているので、塩基の組み合わせの勉強もできます。
ちなみに、無料で利用できるThingiverseにもこのようなデータはあります。例えばこれとか👇
>>Translation Modeling Activity
胚キット
胚と発生を学べるキットです。
教科書に書かれた胚の絵って、なんだかとっつきにくくありませんか。
真似して作ってみたのがこちら(8細胞胚と桑実胚)
クロマチンキット
ヒストンにDNAがからみついてクロマチンになっていることを、手でぐるぐるからませながら学べるキットです。
これもすごいですよね!
私も3DプリンタでヒストンとDNAを再現したことがありますが、このキットを見て、子供向けの場合はもっと単純でいいことに気づきました。
>>染色体とクロマチンの違い、ヌクレオソームとヌクレオソームコアの違いを解説!
血液型キット
血液型A、B、AB、Oが赤血球についた糖鎖の違いによって決まることを学べるキットです。
アイディア次第で、こんなものも作れるんですね。
脳キット
脳の各構造を組み合わせるキットですね。
算数キット
さまざまな形状のパーツを組み合わせて、別の形状にしたりするのでしょうか。
算数の勉強に活用できそうです。
私も面積を求める問題用に図形を3Dプリントしたことがあります。
>>三角形の面積、葉っぱ型の面積の問題で役立つ立体図形【小学校の算数に使える3Dプリンタ】
放射線キット
ブロックを組み合わせるためかと思ったら、放射性壊変について学ぶキットでした。
Mystemkitsの教具は、本質をおさえて、それを3Dプリンタでシンプルな形に再現していますよね。
必ずしも実際に似た形状にしなくても、教育にいかせることに気づかされた例です。
物理キット
ローラーを転がして、位置エネルギー、運動エネルギーを学ぶキットでしょうか。
ピタゴラスの算数キット
三平方の定理を学べるキットです。
左側のオレンジの三角形を組み合わせると、右側の状態にできます。このキットにも感動しました。
密度キット
体積を変えずに質量だけ変えた場合の、密度の違いを体験できるキットです。
3Dプリンタだと内部の構造を設定できるので、密度の異なるキューブをつくることができます。
Mystemkitsの利用方法
利用したい方向けに、情報を補足しておきます。
Mystemkitsを利用する場合は、公式サイトまたはUSAmazonから申し込みます。
>>https://www.mystemkits.com/shop/
複数の年間プランがあるようです。
プリントされたキットが届くのではなく、データとカリキュラム(活用方法)が提供され、ご自身の3Dプリンタで印刷します。
ご興味ある方は、ご覧になってみてください。
※アイキャッチ画像の出典:Mystemkits.com