子供の勉強のつまづきポイントに親が気づくためのヒント

私の子供はまだ5歳で、小学校の勉強はしていませんが、

中学受験をする予定なので、教育に関する本をいろいろ読んでいます。

その中で、大きな気づきがありました。

子供が勉強につまづいている時、どこでつまづいているのか、親が気づいてあげる必要がある

 

そんなの当たり前でしょ、といわれるかもしれませんが、

塾任せ、先生任せにしている方も少なくないのでは、と思います。

上記の気づきは、私がある中学入試問題を解いていたのがきっかけです。

 

こんな方に向けて書いています

小学生の子供が勉強につまづいている。なぜできないのかわからない。

できない子どもをつい怒ってしまう。

 

私にとって、世紀の大発見でした

ぜひ、同じ体験をしていただきたいです。

 

この記事でわかること

子供が勉強のどこでつまづいているか、親が気づくためのヒントがわかる

 

▼小学1年生に特化して書いた記事はこちらをご覧ください▼

【小学生の勉強】子供のつまづきポイントに親が気づくためのヒント

子供が勉強できないと、「なんでこんな簡単なものもできないの」と思ってしまいがちですよね。

そんな時、「なぜできないの?」ではなく、

「どこでつまづいているのだろう?」と気づいてあげることが大切だと思う出来事がありました。

 

子供がどこでつまづいているか親が気づいてあげられれば、的確なアドバイスや、ヒントを与えられますよね。

そして、的確なアドバイス、ヒントを与えてあげるには、親が子供以上に勉強していないといけない、というのが私の考えです。

 

きっかけは中学入試問題

現在、「中学入試レベル 大人の算数トレーニング」の本に取り組んでいます。

中学入試レベル 大人の算数トレーニング (ディスカヴァー携書)

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栗田哲也
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本の中に次の1題がありました。

普通列車は秒速20mで長さは100m、急行列車は秒速28mで長さは140mです。では同じ方向に進む急行列車と普通列車について、急行列車が普通列車に追いついてから完全に追い越し終わるまでに何秒かかるでしょうか。「中学入試レベル 大人の算数トレーニング」より。

 

この問題、わたしは解けませんでした。

解けなかったことで、冒頭の気づきがありました。

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]ぜひ、5分ほど考えてみてください。[/word_balloon]

 

そのヒントは、私のメモにあります。

私の思考プロセスのメモがこちら。

解説にある図がこちら。

 

この問題を解ける人が上記の2つの図を見たとき、わたしがどこに焦点をあてているのか、どこがわかっていないのか、一目瞭然です。

 

お恥ずかしいですが、私は電車全体をいっぺんにイメージしようしていました。

「急行列車が普通列車に追いついてから完全に追い越し終わるまで」の「急行列車が普通列車に追いついてから」がすっぽり抜けています。

 

私の図を見ると、問題文をよく読めておらず、考えられる状況を正確に図解できていないことがわかります。

本にも「幅を持った電車全体をいっぺんにイメージしようとすると、焦点が定まらなくなる」とあります。私が陥った様子が、図から見て取れますよね。

 

答えを書いておきます。

 

急行列車が普通列車に追いつくまでは次の流れになりますよね。

 

急行列車が普通列車に追いついてから追い越すまでの距離は240m。

秒速が8m違うので、1分間に8mずつ距離を縮めていくことになります。

したがって、240÷8=30秒が答えとなります。

 

この問題を解くカギは、上記の図を書けるかどうか。

解き方、考え方がわかった今は、もし子供がこの問題を解いているとしたら、横でどんな図を書くか見ていれば、どのように考えているか、わかるはずです。

もし私と同じような図を書いていたら、焦点が定まっておらず、考えられる状況を正確に図解できていないことになります。

そんな時は、ブロックを使って、追い付いてから追い越すまでの様子を見せてあげることができます。

子供は「ああ、そうか」と、図を書き直すかもしれません。

 

この時の気づきが下記のツイートです。

 

子供が勉強につまづいた時、どこでつまづいているのか、親が気づけることが一番大切だと思う。

問題文が読めていないのか?
着目点がずれているのか?
そもそも図形を認知できていないのか?

中学入試問題を解いてみて、親も一緒に勉強するのが、遠回りのようで一番の近道だと確信しました。

 

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]「大人の算数トレーニング」以外でも、同様の気づきを得られた本がありますので、次にご紹介します。[/word_balloon]

 

子供のつまづきに気づくヒントとなる3冊

『ケーキの切れない非行少年たち』

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

宮口 幸治
778円(11/03 16:15時点)
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これは非行少年だけを対象とした本ではありません。

子どもの認知能力に警笛を鳴らす、教育の本です。

 

非行少年の多くが、簡単な図を正確に書き写せない、円を三等分できないなど、認知能力に問題があることに気づいた筆者が書いた本です。

認知能力とは、物を見たり、聞いたりして、情報を正確に理解し、整理するといった、生きていく上で基盤となる能力です。

非行少年の多くは認知能力で問題を抱えており、反省以前の問題であった、という衝撃的な事実が書かれています。

本によると、認知能力のSOSは小学校2年生から出ていますが、多くの場合、見過ごされています。

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]子供たちが発するSOSのサインを親が家庭で見抜いてあげるヒントが書かれています。[/word_balloon]

 

私の感想はこちらに書いています▼

>>>小学校の勉強についていけない本当の原因は認知機能では?【『ケーキの切れない非行少年たち』より】

 

『AIに負けない子どもを育てる』

AIに負けない子どもを育てる

AIに負けない子どもを育てる

紀子, 新井
1,650円(11/03 06:19時点)
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短文で書かれた日本語さえも、正確に読めないという、読解力の低下に警笛を鳴らす本です。

 

親にとって、次の2点でおすすめです。

・大人も正確に読めていない現実がわかる

・子供のSOSをキャッチする方法がわかる

子供が勉強についていけない場合、問題文を正確に読めていない可能性が考えられます。

本にはリーディング・スキル・テスト(RST)が体験版として28問出題されています。

対象は小学校6年生からですので、お子さんが小学生の場合は、保護者の方がやってみるのがおすすめです。

短文を正確に読むということが、どれだけ疲れるかを体験できる本です。

 

また、子供が文章を一文で理解しているのか、文節ごとに理解しているのか、あるいは全然理解できていないのか、見抜く方法が書かれています。

SOSキャッチの方法を親が知っていれば、子供が勉強している様子をさりげなく見ていることで、子供がどの段階で問題を抱えているのか、家庭で気づいてあげられると思いました。

 

私の悲惨な結果はこちらに書いています。

>>>『AIに負けない子どもを育てる』の感想【親御さんに最も読んでほしい1冊】

 

『中学入試レベル 大人の算数トレーニング』

中学入試レベル 大人の算数トレーニング (ディスカヴァー携書)

中学入試レベル 大人の算数トレーニング (ディスカヴァー携書)

栗田哲也
1,100円(11/03 19:20時点)
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冒頭でご紹介した本です。

中学入試レベルの問題が63題載っています。

たった1000円で、思考トレーニングができるコスパ最強の1冊です。

すべて小学生が解く問題です。今のところ私は全滅です。

 

中学受験する場合、この手の問題は避けられません。

この本をひと通りやっておくと、子供がどのポイントでつまづいているのか、親がヒント、材料をストックできます。

 

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]1日2題、計10分考えるだけでも、固い頭をほぐすのにちょうどいい脳トレーニングです。[/word_balloon]

 

著者の栗田さんが書かれた『数学に感動する頭をつくる』もおすすめです(今読んでいます)。

 

【結論】親が勉強することが遠回りのようで近道

近道なんてないんですよね。

AIに無縁だった親世代が生きた時代。子どもたちが生きる時代。両者は全くの別物。

なのに、わたしの頭はカチコチで、正直なところ、自分に絶望しています。

しかし、子どもはすでに目の前にいるわけで、逃げられません。

自分の固い脳を少しでもやわらかくし、思考を深めていきます。

 

私の結論

親が子ども以上に勉強する。

入試問題だけでなく、認知能力、読解力に関する本も読む。

考える習慣をつける。

 

これらは、子供のSOSをキャッチできるだけでなく、子供に合った塾を適切に選ぶ上でも必要だと思います。

自分の思考レベルを上げないと、塾の先生のレベルを把握できません。

ということで、引き続き、私が勉強しながら、子供の勉強をサポートしていきます。

 

 

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公開日:2019年11月30日