公文算数の進度|年中冬から始めた年長息子の今【壁を超えた】

 

公文算数、年長の進度を知りたい!

 

年中から公文算数を始める場合、1年でどれくらい進むか気になりますよね。

あゆみ
あゆみ
私もすごく気になりました。

 

今回の記事では、

 

年中1月から公文算数を始めた息子が、半年たってどれくらい進んだのか?

 

成長記録もかねて記事にしました(あくまでうちのケースです)。

 

息子は年中1月に5A60からはじめて、年長8月に2A140になりました。

(たぶん、始めるのは遅い方です)。

 

公文についてまだ知らない方向けに書くと、

数字の読みからはじめて、たし算(たす8)まで進んだ感じです。

 

実際のプリントでお見せするとこんな感じです▼

 

通信教材やタブレット教材と比較すると、

公文の数字の読み書き~たし算・ひき算までの進度は遅め&反復練習が非常に多いです。

この半年、何度も公文を辞めようか悩み、夫と話し合いを重ねてきましたが、

今では夫もわたしも、息子ははじめの壁を乗り越えられたという感想です。

 

これから公文算数を検討している方に向けて、この記事では

 

全問正解でも安心できない落とし穴

公文算数で見落としがちなポイント

 

についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

反対に、すでに公文に通っていて、A教材より先へ進んでいる方にとっては参考にならないと思います。

B教材に進んだ後のことについてはこちらに書いています。

 

公文算数から乗り換える人が多いタブレット教材RISU算数との比較はこちらをご覧ください。

公文算数の進度|年中冬から始めた年長息子の今

息子は年中の1月に公文算数を始めました。

1月に始め、7ヶ月たった今にいたるまでの進度がこちら▼

30までの数を数えるプリントから始め、

7ヶ月で「たす8」のプリントまで到達しました。

 

この間、コロナで公文が1ヶ月完全お休みの時期がありましたので、

休校がなければもっと進んでいたはずです。

公文算数|山だったところ・楽になったところ

いちばんの壁はたし算に入るまで

以前も書きましたが、

いちばん辛そうだったのは、4A~3Aのたし算が始まる前

運筆力を鍛えるための書き練習に親も子もうんざりしていました。

 

この時は、たし算まで到達すれば、あとはやる気でぐんぐん進む!

と思っていましたが、なんと第2の壁が訪れました。

 

意外だった第2の壁

「たす1」の退屈ぶりです。

実際のたす1プリント

 

息子が辛かったのは、

 

わかるのに延々とやらないといけない退屈さ

ねちっこいほどの反復練習

 

 

息子の様子を見て、この時は半分本気で公文を辞めることを検討しました。

しかし、進度表を見る限り、

「たす1」さえ乗り越えれば、あとはそれほどしつこくなさそうでしたので、

励まして継続しました。

 

「たす1」のリアルな問題数はこちらに書いています。

 

たす7で楽になった!

 

たす7になるころから、息子の取り組み方が以前と違うことに気づきました。

 

スピードが上がり、1枚に1分かからなくなる

めんどくさそうに取り組むのに、やり始めると集中する

以前ほど嫌がらなくなった

 

とにかく、スピードが以前の半分になりました。

 

うちでははじめから1日10枚で取り組んでおり、

息子の希望で、朝5枚夕5枚にわけています。

 

あゆみ
あゆみ
「たす1」のときは
数問解くたびに遠くを見てぼーっとすることが多かったですが、
「たす7」「たす8」プリントになってから一気に5枚を終わらせるようになりました。

 

公文教室では1回にまとめて10枚やるので嫌がっていますが、

息子
息子
公文に行きたくな~い

と言いながら、

息子
息子
楽しかった~

と出てくることが増えました。

 

これから公文算数を始める方にとっては、

たし算に到達するまで

たす1が終わるまで

が壁になるかと思います。

公文算数のここに注意!息子の取り組みで感じた変化

息子が公文プリントに取り組む様子をみて、ずっと気になっていたことがあります。

それは、

 

数の概念をしっかり理解しているかどうか?

 

公文算数の要注意ポイント

公文のプリントはスモールステップのため、

1つの問題を数えて正解できていれば、あとは前の回答を基準に正解できます

 

これは公文の盲点で、

がんばってひき算まで到達したのに、実は数の概念が全然わかっていなかった!

という原因になりうるものです。

 

どういうことかというと、

9+3

10+3

という順番で問題が並んでいた場合、

「9+3」は、9、10、11、12とひとつずつ数えて正解してから、

「10+3」は「12」を1つ後ろに数えて「13」というように、

前の回答を参考に、正解を出している可能性があります。

 

1ぺージに間違いが多い場合は、上記の可能性を疑ってあげた方がいいと思います。

息子は今のところ大丈夫ですが、上記の問題が発生しないように、次の対策をとっています。

 

✅間違えた問題があったら、間違いがあることだけを伝え、該当ぺージすべてを見直ししてもらう

✅親が横で取り組み方を観察する

✅ぺージの順番をシャッフルする

 

特に大切にしているのは1つ目。

1ぺージの中に1つ間違いがあったとき、どれが間違いかあえて伝えないのは大切だと思います。

見直しの習慣になりますし、

見直しする過程で頭の中でもう一度計算することになるからです。

 

また、横で細かく観察していると、どんな理解度で取り組んでいるかもわかるので、

子供任せにせず、なるべく横で見てあげるのがいいと思います。

 

息子の取り組みで感じた変化

「たす3」「たす4」あたりのとき、

あゆみ
あゆみ
まだ数の合成・分解が十分にできていなくて、数えて考えているんだな…

と感じることがありました。

 

試しに、次のような具体物を使って数える遊びをしてみると、

10のブロックで簡単に数えればいいところも、

息子
息子
1,2,3,4…

とひとつずつ数える傾向がありました。

 

プリントをこなし、ひき算まで進んだのに、

 

実は数の概念が身についていなかった!

という事態は避けたいものです。

 

といっても、親が先にヒントを出して、

楽なやり方を先回りして教えることはしたくなく、悩みつつ見守る毎日でした。

 

うずうず、もやもやしながら見守ること2ヵ月。

 

ある日、公文のプリントに取り組んでいるときに、

息子
息子
12+13は…25!

息子が突然、自分で問題をつくり、暗算をしました。

 

あゆみ
あゆみ
どうやって答えを出したの?
だって、2+3は5でしょ。
息子
息子

との回答。

 

12➡10と2、13➡10と3にわけて、

10+10、2+3をそれぞれ分解できたのだろうか?

と思い、つっこんで聞いてみますが、

うまく説明できない様子。

 

あゆみ
あゆみ
じゃあ、23+23は?
46(正解)
息子
息子
あゆみ
あゆみ
21+11は?
31(不正解)
息子
息子

分解・合成をまだ自由自在にできる状態ではないようですが、

以前よりできるようになっており、大きな進歩でした!

 

ついこの間まで、10のブロックがあっても1つずつ数えていたのに、

 

●数の分解と合成が前よりわかるようになったこと

●工夫して暗算できたこと

●自分で問題を作って考えたこと

 

すごくうれしかったです。

 

ちなみに、子供の算数の誤りについて寛容になれ、

間違いを楽しむことさえできるようになった本はこちら▼

これを読むと、子供の算数の誤りに焦ったり、イライラしたりすることはなくなります

公文算数|数の概念を身につけるために使ったもの

たし算に進んでから、

数の概念がまだあやふやなことに気づいたとき、とった対策がこちら▼

 

①具体物で数遊び

②会話で数遊び

③絵本の活用

④トランプの活用

 

やってよかったことをご紹介しますね。

①具体物で数遊び

数の概念を遊びながら学べる補助ツールを3Dプリンタで作りました▼

 

ちょっと見づらいですが、

「5」なら半円ブロックが5つ連結してあります。

ひとめでブロックの数がわかるように、数字も印字しました。

 

使い方

数の合成・分解を可視化するために、金色と青色の2色で作りました。

 

【例】6になる組み合わせを作ってもらう

組み合わせを作ったら、数のペアを声に出して言ってもらうようにしました。

 

【例】7になる組み合わせを作ってもらう

これも同じ。

 

しばらくの間、公文プリントにとりかかる前に、このツールで合成・分解に慣れてもらいました。

 

これからも、必要に応じてツールを追加する予定です。

子供のつまずき・理解度に応じてツールを作れますので、3Dプリンタがあるととっても便利。

3Dプリンタに興味のある方はこちらをご覧ください。

 

②会話で数遊び

お風呂などで、会話の中でできる数遊びも意識しました。

あゆみ
あゆみ
勉強目的であることを一度だけ見抜かれたことがありますので、
かる~い気持ちで取り組むのがよいですよ……(反省)

 

数遊びのやり方はたくさんありますので、お子さんの反応を見ながら遊んでみてください♪

 

✅分解するゲーム

 

13を3つの数字に分解するなら、どんな組み合わせがある?

 

先に具体例を示してあげると遊びやすいです。

あゆみ
あゆみ
13を3つの数字に分解するなら、どんな組み合わせがある?
たとえば、1と1と11とかね。
5と7と1!
息子
息子

のってきたら、「すごいね!ほかにもある?」と聞きます。

くいつきの良いゲームでした。

 

✅なぞなぞわり算ゲーム

 

飴が9個ありました。3人で同じ数にわけると1人何個もらえるでしょう?

 

息子が好むなぞなぞ算数問題です。

スーパーの会計時にいきなり空手練習をはじめたときなど、

「お願いだからじっとしていて~」という時にも大活躍します。

 

さりげなく文章題っぽくもできます▼

 

8個の飴を2人でわけようとしたら、Aちゃん、Bちゃんがやってきたので、4人でわけることになりました。1人いくつ?

 

③絵本の活用

なかなかよかったのがこちら▼

ふしぎなたね (美しい数学)

ふしぎなたね (美しい数学)

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お話を聴きながら数学を学べる絵本です。

子供が意外とくいつき、各ページ数えるんですよね。

数字に親しめる絵本で、感心しました。

 

息子が10の塊を数えずに10でまとめて数えてくれたことは感動でした・・・。

 

④トランプの活用

 

Z会幼児コースで紹介されていた算数ゲームもおすすめです。

このゲームはどちらかというと、暗算に慣れるため。

 

このゲームも息子に好評でした。

やり方はこちらの記事で紹介しています▼

 

 

公文算数、進んでいるご家庭を見ると焦ってしまいますよね。

わたしは、子供のペースと意欲に合わせて、親が気長にサポートしていくのがいちばんだと思っています。

公文算数でのつまずき・気づき・改善点などは今後も記事にしていきますね。

 

ほかにも公文に関連する記事を書いていますので、参考にしていただけると嬉しいです。

 

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公開日:2020年9月3日