幼児に漢字勉強をおすすめする理由と勉強法

 

 

  • 幼児が漢字を勉強する必要があるの?
  • 小学校に入学してからでは遅いの?
  • 具体的に家庭でどうやって取り組めばいいの?

 

今回はこんな疑問にお答えします。

小学校入学前に漢字をやることの大切さを知ったのは、『2歳から12歳の脳がグングン育つ 論理の力』を読んでからです。

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それ以来、家庭で子供に漢字の勉強をしてほしい…と思って、あれこれ試してきたところ、ようやく良い方法が見つかりました。

 

次の方に参考になると思います。

  • 幼児が漢字を勉強したほうが良い理由を知りたい
  • 家庭で幼児に漢字を教える方法を知りたい

 

わたしと息子(5歳)の経験ベースでお話しています。

ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

 

幼児向け通信教育が気になる方はこちらもご覧ください。

幼児が漢字を勉強するべき理由

小学校入学前の幼児期から漢字を勉強したほうがよい理由は、

●就学前は絶好の言語習得時期だから

●読む力に直結するのが漢字だから

 

この2つです。

漢字が読めれば、漢字が書かれた文章を読めます。

漢字が読めることで、読める文章が増え、語彙力、読解力だけでなく、思考力もアップします。

ひらながだけの一文より、漢字が混じった一文を見ることで、「助詞」の使い分けを、視覚的に、自然と覚えられるようになります。

 

ここで注意が必要なのは、漢字は読めればよくて、書ける必要はないことです。

身近な漢字なら、子どもはフォトリーディングのように画像で覚えてしまいます。

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]息子にやってもらっていますが、本当に面白いように覚えます(後述)。[/word_balloon]

 

このあたりの話は、『論理の力』に書かれています。

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現行の漢字学習が抱える2つの問題

本によると、現行の漢字学習には2つの問題があります。

  1. 書き取り中心である
  2. 画数で学ぶ順番を決めている

 

問題①書き取り中心である

現在の漢字学習は、書き取り中心ですよね。

繰り返しですが、出口先生は「漢字は書ける必要はない。読めればいい」と言っています。

私もこの点に同感です。

パソコンが当たり前になった現在、漢字を書く機会は激減しました。書けなくて困ることはありませんが、読めなければ意味がわかりませんよね。

ですので、子どもの漢字学習でも、読み取り中心にすることが大切とされています。

 

問題②画数で学ぶ順番を決めている

小学生で学ぶ漢字は、画数の少ないものから学ぶようになっています。

これは、画数が少ない方が、子どもが書きやすくするための配慮ですが、「漢字は読めればいいのだから、日常生活の身近な漢字から覚えるべきが出口先生の主張です。

初めて聞いたとき、目からウロコでした。

 

身近な漢字。たとえば次のようなもの。

冷蔵庫

醤油

お風呂

交番

洗面所

 

低学年から学ぶには難しい漢字が含まれていますよね。

ですが、こういった、子どもが知っていてイメージできる漢字は、複雑なものでも、子どもはフォトリーディングのようにさくっと覚えてしまいます。

 

本の中で、理想は「小学校に入学するまでに小学校4、5年生までの漢字が全部読めるようにする」とあります。

そうすれば、幼児でも小学校4、5年生の文章を読めるようになります。

 

ひらがなだけの、わかりやすい簡単な文章だけでなく、漢字まじりの文章を幼児が読めるようになれば、より高度な本を読めるわけですよね。

読解力、思考力がアップすることは容易に想像できるのではないでしょうか。

 

 フォトリーディングっていうけど、幼児が漢字を覚えられるわけないでしょう?

 

そんな疑問を持つ方もいると思います。

いいえ、覚えられます。

画数の多い漢字などは、「かっこいい!」と感想を言って覚えてしまいます。

わたしも出口先生の話を聞くまで、小学校入学前に漢字をやる必要性について、みじんも考えたことがありませんでした。

いまでは、小学生になるのを待たず、言語習得時期である幼児のときから漢字をやるべき、と思っています。

たくさんのものを吸収できる幼児期に、漢字をやらないのはもったいないです。

実際に、息子は4歳のときから漢字学習をはじめました。

「この漢字かっこいい」「これ好き」などと言いながら、漢字を覚えています。

 

そこで次は、わが家でやっている取り組みをご紹介します。

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]ご紹介する本を使ったら、子どもが保育園に行く前、寝る前にも、「漢字やる!」というようになりました。[/word_balloon]

 

幼児の漢字学習・『絵でおぼえるかんじシリーズ』でわが家で実践していること

この本を使っています。

一番右の「絵でおぼえるかんじ 生き物・自然の漢字」は2日で1回目が完了しました

 

それくらい子どもがやりだしたらはまりました。

 

3冊には、子どもにとって身近な漢字ばかり載っています。

動物編では、狐、烏、鳥、鶏、雀、蜂、蟻など大人でも書けない漢字がぞくぞく登場します。

 

『絵でおぼえるかんじシリーズ』の中身をご紹介

これは『かんじ2[身近なものの漢字]』です。

4つの漢字を4ぺージで学ぶ構成です(どのシリーズも同じ構成です)。

まず、ひらがなと絵がかかれたぺージを親子で一緒に声に出して読みます。

ぺージをめくると、それぞれの絵の下に漢字が書いてあります。

もう一度、親子で一緒に声に出して読みます。

このとき、「どの漢字が好き?」「どの漢字がかっこいいと思う?」など感想を聞いています。

 

3ページ目は塗り絵。この部分は、漢字によって異なります。

ちょっと異なる角度から、漢字に親しんでもらうコンセプトです。

 

最後のぺージは、右側のカードを切り取って、漢字の上に正解のカードを置いていきます。

カードを切るのが、子どものモチベーションになっていました。

 

絵でおぼえるかんじシリーズのすぐれているところ

この2つの写真をご覧ください。

よくできているなあと感心したポイントです。

お気づきでしょうか?

具体と抽象を行き来できるように工夫されています。

 

同時に学ぶ4つの漢字(具体)が、同じ仲間になっていて(抽象)、漢字の中に共通点(部首→抽象)を見つけやすくなっていますよね。

こういうぺージでは、「何か似ているところはない?どこが似ていると思う?」「このぺージの漢字は何の仲間かな?」と子どもに聞きながら取り組みました。

子どもが「虫」や「鳥」に気づけたら、「虫」「鳥」の読み方を再確認してあげると、理解が深まりますね。

 

具体と抽象が論理力の基礎であるお話も、「論理の力」に書いてあります。

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息子が「漢字やだ」→「漢字やりたい」になるまでの取り組み

現在、息子は出口式みらい学習教室に通っており、授業で漢字カードを使って勉強しています。

教室の感想はこちらに書いています。

 

自宅でも漢字学習をやりたいと思っていたのですが、子どもがやりたがりませんでした。

なぜ、急にやるようになったのか?

おそらく、保育園へ行く前に、朝の学習タイムを設けたからだと思います。

 

きっかけはこの本でした。

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気が早いかもしれないと思いつつ、中学受験をするので手に取った本です。

この本の筆者のお子さんが、「小学校入学の時点で、朝30分の自習が習慣になっていた」と書かれてあり、その秘訣が、幼児からの学習習慣化でした。

 

早速わが家でも、子どもが嫌がらないところからやることにしました。

それが、登園前の絵本の読み聞かせです。

 

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]朝の、しかも、いつもだったら「早くしなさい!」と言われる保育園へ行く前の絵本タイムは、子どもにとって特別のようでした。[/word_balloon]

 

絵本を数日ためしてから、ある日、「今日はこれもちょっとやってみる?2ぺージだけでいいから」と聞いてみたら、他のテキストも素直にやってくれました。

 

 

そうしていたら、急に「今日は漢字やりたい」と言ってくれました。

 

以前は「やろう」と言っても「いやだ」の一点張りでした。

朝学習を日課にし、子どもが喜ぶ絵本から、少しずつ早朝学習の内容を変えていったのが良かったのかもしれません。

 

小学校入学までに毎日の学習習慣をつけるコツはこちらに書いています。意外と簡単に習慣化できますよ♪

 

子どもがやる気を出したときが吉

ある日、21時半から「漢字をやる」と言い出したので、テキストに一緒に取り組みました。

「22時になったので、そろそろ寝ようか?」と言ったら、彼はすでに漢字のフロー状態

その時の息子を見てわたしがイメージしたのがこれ▼

『沈黙のWebライティング』より ボーン・片桐

 

子どもがやる気のときは、とことんやらせるのが吉!

ということで、その日は22時半まで漢字をやりました。

 

そうして、このテキストの1周目が2日で終わりました。

 

一度切ったカードは、復習用に何度も繰り返し使えます。

 

白い厚手の紙にそれぞれのカードを貼って、オリジナルの漢字カードを作ってあげようと思います。

幼児の漢字学習・まとめ

  • 小学校入学までに、小4・5年の漢字を読めるのが理想
  • 漢字は書ける必要はない。読み取り練習のみやる
  • 現行の画数に沿った順番ではなく、子どもにとって身近な漢字からやる
  • 漢字が読めると、読める本の幅が広がる
  • 登園前の学習タイムは効果あり

 

これからも、子どもの学習習慣化を意識して、楽しく親子で漢字を勉強していきます\(・●・)/

子どもですので、今はやる気でも、いつ「や~だ」になるかわかりません。

いろいろ試行錯誤してみます。

 

『論理の力』だけはだまされたと思って読んでみてください。

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公開日:2019年12月25日