指事文字・象形文字・形声文字・会意文字を楽しく学ぶ方法【3Dプリンタを使ってみる】
小学校で学ぶ漢字の成り立ち。
苦戦するのが指事文字・象形文字・形声文字・会意文字の違い・覚え方ですよね。
今回は、ちょっと退屈に感じてしまう漢字の勉強を楽しくする方法として、3Dプリンタで立体漢字を作ってみました。
立体漢字を使うと、パズル感覚で漢字の成り立ちを覚えられると思います。
では、さっそく見ていきましょう。
目次
指事文字・象形文字・形声文字・会意文字を学ぶ
学校で学ぶ指事文字・象形文字・形声文字・会意文字。
それぞれをまとめると次のようになります。
1つ目のポイントは、分解できる・分解できないに分けて考えること。
分解できない漢字=指事文字、象形文字
指事文字:かたちでは表しにくいものを点や線で表した漢字
【例】 一、上、下、二、三
象形文字:もののかたちをかたどった漢字
【例】 山、川、木、魚
象形文字はわかりやすいと思います。「山」や「川」など、ものの形を文字にした漢字です。
指事文字は名前からはわかりづらいですよね。かたちでは文字にしにくいものを点や線を使って表した漢字です。
分解できる漢字=形声文字、会意文字
分解できる漢字が、形声文字と会意文字です。
形声文字:意味を表す字と音を表す字を組み合わせた漢字
【例】紙、校、住
会意文字:2つ以上の漢字を組み合わせて別の新しい意味を表した漢字
【例】明、鳴、森、岩
しかし、上記の定義だけではちょっとわかりづらいですよね。
会意文字の見分け方
つまり、2つ以上の漢字が組み合わさってできた漢字のこと。これは形声文字よりわかりやすいと思います。
岩=山+石
森=木+木+木
働=人+動
形声文字の見分け方
形声文字を構成する「音を表す字」とは、音符といわれるものです。この概念、わかりづらいですよね。
「音を表す文字」がわかりづらい場合、こちらのサイトに必殺技が紹介されています。
1つ引用すると、漢字のなかに、同じ音の漢字があるかどうか。
例えば、江戸時代の「江」という漢字は、下記のように「さんずい+エ」からなります。この場合、「エ」が音を表す字となります。
江
意味を表す文字=さんずい
音を表す文字=エ
「江」にある「エ」は、「江」と同じ音ですよね。なので、形声文字となります。
学校の「校」も同じです。
校
意味を表す文字=木
音を表す文字=交
型
意味を表す文字=土
音を表す文字=刑
このように、漢字が2つ以上の文字が組み合わさっており、その1つに「音」を示す文字が含まれるものを形声文字といいます。
漢字の9割を占めるのが形声文字です。
形声文字と会意文字の区別をまとめたのが次のマインドマップです。
ここまでを例つきでまとめたのがこちら。
漢字の成り立ちを覚えるのにおすすめな立体漢字
私自身、漢字の勉強が嫌いでしたので、少しでも楽しく学べるツールを考えてみました。
ずばり、「3Dプリンタで漢字の成り立ちをパズル感覚で学ぶ」です。
立体漢字の使い方
3Dプリンタでプリントした立体漢字を用意します。今回は次のものを用意しました。
いろいろある漢字の中から、組み合わせて漢字を作ってもらうワーク、ある漢字の成り立ちを見つけるワークなどができます。
●形声文字➡ 「岩」の成り立ちを並べてみる
●形声文字➡ 「林」の成り立ちを並べてみる
●指事文字➡ 「本」の成り立ちを並べてみる
象形文字「木」に横棒を1本足したのが「本」です。
「木」の”ねもと”を表し、そこから「本物」のように使われます。
3Dプリンタでは、3Dデータ(2次元)を装置を使って上記のような立体物(3次元)にします。
つまり、種となる3Dデータがあれば、たいていのものを立体にできます。
3Dデータはソフトを使って作成しますが、Tinkercadという無料ソフトを使えば、漢字の3Dデータは一瞬でできます。
漢字の成り立ちにはストーリーが隠されていたりするので取り組み始めると楽しそうです。ほかの漢字でも成り立ちを学べる立体ツールを作ってみる予定です。
立体漢字の3Dデータを作る方法は、下記記事を参考にしてみてください。
Tinkercadではじめる3D‐CAD―「3Dプリンタ」や「マインクラフト」の3Dモデルが簡単に作れる! (I・O BOOKS)
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