【NOVA3D】光造形Elfinの実機レビュー!【デメリットはマニュアルと匂いだけど大満足】
最新型光造形のElfinが届きました!
中国の3DプリンタメーカーNOVA3Dが2019年秋にリリースしたばかりの3Dプリンタです。
海外レビューの評価が高く、気になっていた機種でした。
使ってみた感想は、とても使いやすいです!
前書きはともかく、早速見ていきましょう。
US Amazon
目次
光造形Elfin~開封編~
届いたダンボールがこちら。
大きさをイメージしやすいように、文庫本を置いてみました。
持ってみた感想は、「意外と軽い!」です。
わたしはEPAX X1という光造形を持っていますが、EPAX X1より軽かったです。
早速開けていきます。発泡スチロールに「Elfin」の文字が見えますね。
発泡スチロールを取ると、本体が見えました。
梱包はかなりしっかりされています!細部まで気配りが行き届いている感じですばらしい。
USAmazonのレビューに書いてあった通りでした。
袋から出した状態。
オレンジ窓なので、造形の様子を蓋をした状態で確認できます。
同封されていた付属品がこちら。
左から、FEPフィルム、マニュアル、その他もろもろが入った段ボールです。
ミニダンボールの中身。
スプレー容器は、LCDスクリーンとバット表面をふき取るときに、IPA(おそらく。もしかして水?)を吹きかけるために使うようです。
マニュアルは英語です。
USAmazonに「マニュアルがわかりづらい」というレビューがありましたが、私も同じ感想です。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]Elfinのデメリットは、マニュアルがわかりづらいことです。[/word_balloon]
最初にやるべきことは何かを把握するのに、時間がかかりました。
Elfinのスライサーソフトは、NovomakerというNOVA3D独自のソフトを使います。
最初のプリントは、付属USBにあるテストデータをプリントしました。2つデータが入っています。
Elfinのバットには脚がついているので、フィルムが直接、床に接触しません。
光造形Elfin~プリント準備~
では、いよいよプリント開始です。
マニュアルによると、プリント前にやることは次の3つ。
①LCDスクリーンとバットをクリーニングする
②光源をチェックする
③レジンを注ぐ
Elfinは出荷前にレベリング済みで、届いてから何かする必要はありません。
▲さりげなく、すごいユーザーフレンドリーです。毎回の位置調整が不要なのです!
※万が一、ご自分で位置調整をする必要が生じた場合は、公式YouTubeに動画が用意されています。
①LCDスクリーンとバットをクリーニングする
※マニュアルp13に書いてあります。
具体的にどうクリーニングするのかは書いておらず、わたしはティッシュでさっとふき取ったのみです。
公式ビデオでは、水(またはアルコール?)を吹きかけてふき取っていました。
②光源をチェックする
※マニュアルp21に書いてあります。
レジンを注いだ後に光源に問題があるとよろしくないので、事前に確認します。
①造形プラットフォームを取り外す
②「Setting」をクリック
③「LCD Screen Check」をクリック
④ライトを確認できれば、「Confirm」を押す
③レジンを注ぐ
バットのどれくらいに注ぐかは明記されていません。
EPAX X1のマニュアルに1/3くらいまで、と書かれていたので、今回も1/3まで注ぎました。
今回使用したのはNOVA3Dの樹脂NovaStanです。
わたしはグレイを使いました。ほかに、緑、白、黒などがあります。
あらかじめ揃えておくと便利なもの
NOVA3Dのレジンは、アルコール洗浄タイプですので、洗浄液としてIPAが必要です。
このほか、以下のものがあると便利です。
Elfinについているプラスチック製のヘラでは、造形物を剥がしづらいので、ステンレス製のヘラ。
わたしは他の3Dプリンタに附属されていたヘラを使いました。届いてすぐに使いたい場合は、ステンレス製のヘラを用意しておくのがおすすめです。
ストレーナーは余ったレジンをボトルに戻すときに使います。
ティッシュ、キッチンペーパーでもOK。毎回大量に使います。
レジンが手につくとアレルギーの原因になるので、手に触れないように手袋必須です。
余ったレジンをボトルに戻すときにあると便利です(後述)。
IPAをいれて、この中に造形物を入れて洗浄します。2~3個あると便利です。
100円ショップで買うのがおすすめ!
太陽光でも硬化できますので、なくても大丈夫。
匂いが気にならない人は、防毒マスクは用意しなくても大丈夫。
特に水洗いレジンを使う場合は、洗浄液に匂いのするIPAを使わないので、なくても大丈夫です。
このほか、トレー(100均のものでOK)もあると超便利です!
光造形Elfin~プリント開始~
今回は付属のデータをテストプリントしました。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]テストデータが2つついています。[/word_balloon]
USBを本体に差し込んだら、タッチパネルで「File」を選びます。
Elfinのタッチパネルは大きめで、あえて傾斜を設けているので、他の装置よりも操作しやすいです。
「File」→「データをクリック」→「▶をクリック」でプリントが開始します。
プリントが開始すると、Task画面にかわります。
このデータにかかる時間は、4時間5分17秒。
初回時は、プリント時間が表示されるまでしばらくかかりました(数分)。
最初に使うとき、もしかしたら11時間と出るかもしれませんが、そんな時は様子を見てみてください。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]わたしも最初、11時間と表示され、数分たつと、4時間5分になりました。
ナゾですが、えっ?と思ったときは待ってみてください。[/word_balloon]
オレンジ窓なので、全方位から観察できます。
モーターの音が少ししますが、隣の部屋で使っていても、気になる騒音ではありません。
夜中に使っても大丈夫だと思います。
音については、EPAX X1の方が静かですが、Elfinも問題ないレベルです。
4時間経って、プリント完了です。
光造形Elfin~洗浄編~
造形物をヘラではがして、IPAの入った容器にいれて洗浄します。
これはテストデータ②のタコを剥がしているところです。そーっとやりましょう。怪我にも注意してください。
洗浄前はレジンがべったりついています。
アルコール洗浄は初めてでドキドキでしたが、終わってみると、意外と簡単&それほど面倒くさくありません。
百均で買った容器です▼
IPA容器①で一次洗浄
▼
IPA容器②で二次洗浄
と、2回洗いました。
3回洗った方がいいようですが、2回で済ませてしまいました。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]水洗いと比べて、IPAにひたすと一瞬で落ちるのが気持ちいいです。[/word_balloon]
注意
IPAは匂いが強いので、近づきすぎないようにしましょう。
発火しやすいので注意です。
気になる方は、防毒マスクを用意しておくといいですね(わたしは使っていません)。
光造形の場合、UV光にあてて二次硬化させる必要があります。
わたしは日光にあてていますが、天気が悪い日や、夜中に仕上げたい場合は、UVライトがあると便利です。
UVライトを使う場合は、高さがある程度あるものを選びましょう。
レジンをボトルに戻す
紙コップにストレーナーを置いて、いったん紙コップにレジンを入れています。
バットに残ったレジンは、黄色のヘラできれいに集めます。
紙コップに入れ終わったら、レジンボトルに戻します。
本当は一度使ったレジンは別ボトルに保管するのが良いようですが、私はオリジナルボトルに戻しています‥‥(面倒くさいので)。
仕上がり具合
二次硬化後がこちら。
触った感じは、硬めでしっかりしています!
水洗いレジンより硬めです。
テストデータの積層ピッチは0.05mm。Elfinは最大0.025mmまで精度を上げられます。
二次硬化前のタコがこちら。同じく積層ピッチは0.05mmです。
このタコ、足が可動式。動画はTwitterをご覧ください。
elfinで作ったタコ、可動式です。
振ると足がうにょうにょ動きます。#3Dプリンタ#光造形 pic.twitter.com/OZWNI2Yuh6— あゆみ・3Dプリンタ📚生き抜く子供を育てたい (@AyumiSato_3D) December 19, 2019
データがあることが前提ですが、これが1時間半でできてしまいました。
画像を見た方の反応がこちら。やはり驚きますよね!
凄い!時々フレームみたいなの作って可動させてる動画とか見かけるんですが結果だけなので組み合わせたんだろうなと思ってたんですが… ありがとうございます! 購買意欲高まりましたw
— しおんパパ (@sions_papa) December 19, 2019
▼エッフェル塔▼ 造形に12時間かかりました。
よくある質問
Q1.スライサーソフトは何を使う?
NOVA3D専用のNovamakerを使います。
他の光造形3DプリンタではChituBoxが多いので、ChituBoxに慣れた人にはデメリットかもしれません。
Novamaerの使い方を解説した記事をご用意しましたので、参考にしてみてください。
【NOVA3Dスライサーソフト】Novamakerの使い方を画像19枚で徹底解説
Q2.初心者でも使いやすい?
レベリング不要ですので、使いやすいと思います。
私自身、装置をいじるのが得意ではないですが、問題なく使えました。
Elfinのデメリットはマニュアルと匂い
マニュアルがわかりにくいという声が多いですが、慣れれば気になりません。
数回使って、わたしが感じる一番のデメリットは匂いです。
専用レジンを使って、仕事デスクの真横で3Dプリントしたところ、1時間で耐えられなくなりました。
3mくらい離して使ったときは匂いは気になりませんでしたが、真横(30cm未満)はさすがに近すぎました。
別室で使う分には匂いは全く気になりませんでした。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]もし、デスク真横しか使用できるスペースがなく、匂いを抑えたい場合は、QIDI TECHのShadow5.5Sが超おすすめです。[/word_balloon]
同じ条件(デスクの真横)で使用したところ、Shadow5.5Sは匂いを全く感じず、感動でした。装置内に換気ファンが2つついているからだと思います。
Shadow5.5Sのレビュー記事はこちら▼
とにかく、この値段で、レベリング不要で3Dプリントできるのは大満足です!
▼Amazonが在庫切れの場合は、US Amazon、GearBestもチェックしてみてください。
リンク先のタイトルがBeneになっていますが、間違いのようです。動画、写真では「Elfin」となっています。
[su_button url=” https://jp.gearbest.com/3d-printers-3d-printer-kits/pp_009181298829.html?lkid=78235708&lkid=78235720 ” target=”blank” style=”3d” background=”#b6def4″ color=”#070000″ size=”10″ center=”yes”]GearBestでNOVA3D Elfin3Dプリンタをチェック[/su_button]
動画を作りました
https://youtu.be/DD7xx7iKVdo
https://youtu.be/fDmLUeMakkM
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