【QIDI TECH光造形】Shadow5.5Sの実機レビュー!【手動レベリングだけど神マニュアル・匂いなし】
QIDITECHの最新光造形Shadow5.5Sが届きました!
早速、使ってみました。
いちばんの心配は手動レベリングでしたが、問題なくプリント成功しました。
初めての方でも安心して使えます。
なにより、マニュアルが紙・ビデオと非常に丁寧に用意されていて、迷うことなく初回プリントを完了できました。
▼アップグレードしたShadow6.0 Proとの違いはこちらから▼
▼な、な、なんと!2020年夏に大型タイプの光造形も登場しました!▼
目次
QIDI Shadow5.5S~開封編~
届いたダンボールがこちら。他の光造形とダンボールの大きさはほぼ同じです。
中を開けた状態がこちら。
マニュアルを取ると…
必要な付属品が入っています。
上の発泡スチロールをとった状態。
箱から取り出しました。
ほかの光造形と大きさを比べてみました。
さっそく、Shadow5.5Sのカバーをとってみます。
中もしっかり梱包されていて、すばらしいです。
ビルドプレートが他の部分を傷つけないように、しっかり梱包されています。
すべて取り除いた状態。
同封されていた付属品がこちら。最初に必要な工具も含め、すべて入っています。
手袋は6つ入っています。
ありがたいことにレジンもついています!
Shadow5.5S最大の特徴は、マニュアルが神レベルです✨
装置の使い方だけでなく、スライサーソフトChituBoxの使い方も書いてあるのですが、サポートのつけ方や、サポートが必要なモデル、不要なモデルについても解説してあります。
レベリングペーパーにもレベリングのやり方が書いてあります。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]紙マニュアルもすばらしいですが、USBに必要なビデオが複数本入っています。[/word_balloon]
3Dプリンタが初めての方は、ビデオを見ながらセットアップするとわかりやすいです。
さらに、カバー上にアフターサービスの連絡先が書いてあるのには驚きました。
「アフターサービスが神」とUSAmazonで評判だった理由がわかります。
光造形Shadow5.5S~セットアップ編~
では、いよいよプリント開始です。
セットアップの手順は次のとおりです。
①電源を入れる
②手動でレベリングする
③光源をチェックする
④バットを装着する
⑤データを送る
⑥レジンを注ぐ
①電源を入れる
Shadow5.5Sのプラグは3ピンです。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]3P→2P 変換プラグを用意していなかった私は焦りました….。[/word_balloon]
そこで、Shadow5.5SとElfinのACアダプターを比べたところ、仕様が同じでしたので、プラグはElfinのを使いました。
②手動でレベリングする
いちばん心配だったのがレベリング。
ポイントをつかむまでちょっと時間がかかりましたが、これからお使いの方は、マニュアルp9の「5」、「Re-Leveling Instructions」と「Leveling」ビデオを見るとわかりやすいはずです。
届いた時の状態は、Z軸が右にやや傾いていたので、手動でレベリングしました。
次の手順でやったところ、無事できました。
まず、ビルドプレートのネジをゆるめます。ゆるめるレンチは付属品としてついています。
ネジをゆるめると、下のようにビルドプレートが傾ける状態になります。
次に、「TooL」→「Manual」→「Home」を押します。
Z軸が下りてきて、ピーピーと2回音が鳴ると、止まります。
この状態から、「0.1mm」ずつ、Z軸を下げます。
【注意】連続して下げるとLCDスクリーンを傷つける恐れがありますので、1回ずつ押して下げます。
レベリングペーパーを引っ張ったとき、強い抵抗があるけど、なんとか取り出せるくらいのきつさが理想です。
この状態で、レンチで再度、ネジを締めます。
このやり方は、レベリングビデオと「Re-Leveling Instructions」に書いてあります。
ここまでできたら、「Tool」→「Set to Zero」をクリック。
次の画面になりますので、「Continue」をクリック。
【注意】「Re-Leveling Instructions」の「5.」にあるインターフェースは、実機と異なります(2020年1月現在)
実際は写真のとおり、「This reset the Z-zero position,continue?」と表示されました。
これでレベリング完了です。自信がなかった私でもできました✨
③光源をチェックする
次は、光源が問題ないかチェックします。
【注意】2020年1月に購入したマニュアルと実機には、インターフェースの不一致があります。
マニュアルでは、「Tool」→「TP Adjust」→「Next」で光源をチェックする、とありますが、
正しくは、「Tool」→「Calibrate」→「Next」です。
そのうちマニュアルが訂正されると思いますが、もし「TP Adjust」と書いてあったら、「Calibrate」を選んでください。
「Next」を押して、光源を確認できればOKです。
④バットを装着する
⑤データを送る
付属のUSBに最初のテストプリントデータが入っています。
初回は、USBを本体に差し込んで、該当するデータを選べばOKです。
USBに複数のフォルダがあるためわかりづらいかもしれません。「Testprint」を選ぶと、該当するテストデータが写真付きで表示されます。
⑥レジンを注ぐ
冬はレジンを温めて使う必要があります。
わが家のヒーターは火力が足りないので、湯煎で温めました。
いつもはビルドプレートにも熱湯をかけて、水滴を拭いて暖かいうちに使っています。
レベリングした後に外すことに若干の不安があったため、今回はビルドプレートは温めずにGOしました(大丈夫でした)。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]紙コップにレジンをいれて湯煎で温める場合は、厚みのあるしっかりした紙コップがおすすめです。[/word_balloon]
写真の紙コップは薄いタイプだったので、3分ほどお湯に入れた後は、やわらかくなっていました。
これでようやくプリントスタートです。
光造形Shadow5.5S~プリント編
冬でレジンが冷えるのが心配だったため、ヒーターで囲いながらプリントしました。
このヒーターは火力が弱いのですが、ないよりましかな。。。と思ってのことです。
プリント開始後、ビルドプレートにちゃんとくっついているか心配ですよね。
一時停止ボタンを押すと、Z軸が上がり、造形の様子を確認できます。
できあがり。テストデータを小さくして、プリント時間は2時間でした。
この後、わたしはイソプロピルアルコールで2回洗浄し、二次硬化させています。
IPAは匂いが強いので、近づきすぎないようにしましょう。
発火しやすいので注意です。
イソプロピルアルコールの匂いを吸い込まないように、防毒マスクを使う方もいます。
日光にあてて二次硬化できますが、UVライトを使うと、夜や天気の悪い日でもすぐに硬化できます。
UVライトを使う場合は、高さがある程度あるものを選ぶのがおすすめ。
ネイルドライヤー UV/LEDライト 硬化用ライト84W ハイパワー 赤外線検知 UVとLEDダブルライト ジェルネイル...
二次硬化前の状態です。きれいに仕上がりました。
レジンをボトルに戻すときは、いったん、紙コップにろ過してから戻しています。
使ってみて一番感動したこと
匂いがありません!
先日、NOVA3DのElfinをデスク真横で使ってみたところ、30分ほどで匂いに参りました。
3mくらい離していればよかったのですが、30cmという至近距離ではさすがに匂いがきつかったです。
これに対し、Shadow5.5Sはどうか?というと…
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]Shadow5.5Sは真横(30cm)で使用しても、全く匂いが気になりません!![/word_balloon]
Shadow5.5Sには換気ファンが2つついています。
QIFI TECHのレジンによるものか?と思い、別メーカーのレジンで試してみました。
NOVA3Dのレジンを使って比較するのが一番いいと思い、使ってみたところ、匂いはありませんでした。
Shadow5.5S、NOVA3Dのレジンを使っても、ぜ・ん・ぜ・んくさくありません!(感動)。換気扇・窓開けなしで、匂いがありません!至近距離で使いたい方にはshadow5.5Sがおすすめ。手動レベリングは今のところ失敗なしなので、初心者でも大丈夫。NOVA3Dも少し離せば匂いは気になりません。真横はNG😅 https://t.co/B7S2op990F
— あゆみ📚3Dプリンタ教育活用アドバイザー (@AyumiSato_3D) February 7, 2020
レベリングが手動なのは手間ではありますが、匂い重視の方や、狭い部屋で使う方には自信をもってShadow5.5Sをおすすめします。
匂いは多少あっても、レベリング不要のものが良い方には、Elfinがおすすめ。
▼Elfinについてはこちら▼
あらかじめ揃えておくと便利なもの
3P→2P 変換プラグ
レジンを洗い流すイソプロピルアルコールが必要です。
余ったレジンをボトルに戻すときに便利なストレーナー。
ティッシュ、キッチンペーパーでもOK。毎回大量に使います。
レジンが手につくとアレルギーの原因になるので、手に触れないように手袋必須です。たくさん入っているタイプがおすすめ。
余ったレジンをボトルに戻すときにあると便利なのが紙コップ。レジンを湯煎で温める場合は、厚手のがいいです。
IPAをいれて、この中に造形物を入れて洗浄します。2~3個あると便利です。100円ショップで大きさも確認して買うのがおすすめ。
以上、QIDI Shadow5.5Sの最新レビューでした。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]わかりづらい箇所がありましたら、加筆しますのでお気軽にご連絡ください![/word_balloon]
動画を作りました【2本】
https://youtu.be/c3t7MsqHs1o
https://youtu.be/T3ZU-Uf4UwM
▼海外の口コミをまとめたのはこちらから▼
▼アップグレードしたShadow6.0 Proとの違いはこちらから▼
【見逃し厳禁】
▼2020年夏に登場した大型の光造形はこちらから▼
こちらの記事もおすすめ