【親が目からウロコ】ひらがなピースで論理を学ぶ【出口式みらい学習教室にヒントを得て】
子どもが出口式みらい学習教室に通い始めて3ヵ月経ちました。
授業は子ども2人の少人数制です。
負けたくないとライバル心を燃やして、2人ともいつも張り切っています。
授業で子どもたちが夢中になる取り組みにの1つが神経衰弱ゲーム。
教室が開発したカードを使っています。自宅学習用にカードを購入できますが、まだ購入していませんでした。
すると先日、お風呂で使うひらがなピースを使って、子どもが神経衰弱しようと言うのです。
そのひらがなピースとはこれ。濡らすと壁に貼れるタイプです。
教室でやる神経衰弱ゲームとは、ある言葉とその反対語のひらがなと絵がかかれたカードを使います。
しかし、このひらがなピースには、反対語はおろか、さまざまな絵がごちゃごちゃに書かれているだけ。これを使ってどう神経衰弱を?と少し考えました。
やる気いっぱいの子どもにNOと言えず、湯船に裏返しに浮かべて、とりあえずめくりはじめます。
とりあえずやってみたところ・・・・すごく考えるゲームができることに気付きました。
わが家で使っているのは、西松屋のひらがなピース「おふろでぺったん!あいうえお」です。
この遊びのすごいところは、他の商品でも問題ないことです(理由は後述)。
学びが遊びになりますし、ひらがなを覚えられるのはもちろん、論理を身に着けるのにもおすすめです。湯船につかってくれないお子さんにもおすすめです。
ひらがなピースで論理を学ぶ
ひらがなピース(絵があるもの)を用意します。
すべてのピースをひっくり返します。
次に、順番に2枚ずつめくります。
わが家では、次のルールで遊びます。
次の場合、ピースがもらえる。
・共通点がある
・概念を関連づけられる
上記いずれかを答えられた場合、ピースをもらえる。
ピースを多く得た人が勝ち。
たとえば、「ほたる」と「てんとうむし」が出た場合は、「昆虫」という共通点を見つけられればピースをもらえます。
「ほたる」と「てんとうむし」は同じ概念であることを子供がわかっていても、共通点を言葉にしてもらうのがオススメです。
「こあら」と「くま」の共通点は動物ですね。
ひらがなピースにある絵は、すべてがペアになっているわけではありません。
動物や昆虫、フルーツなど、共通点があるものはよいですが、ペアのないものもあります。
たとえば、次の「とけい」と「くるま」。
これが出てきたとき、私はあきらめて、ピースを戻そうとしました。
すると子どもが「機械!」とひとこと。なるほど!確かに機械つながりです。
では、次の「ノート」と「りす」の場合、どうしますか?
子どもの回答は「ノートにりすを描く」でした。
慣れてくると、こういう組み合わせは即答してくれます。
「ゆき」と「そり」。
この組み合わせは、みなさんのお子さんはどうするでしょう?
「せみ」と「らいおん」。
子どもがめくりました。戻すだろうな、と思って見ていたら、
「らいおんが木に登ってせみを食べる!」と子ども。
(やる気を肯定する)
このゲームをしていて、自分(大人)の思考習慣がないことに気付かされました。
「るびー(指輪)」と「むしめがね」。私がめくりました。
「うーん、違うねぇ」と言いながら戻そうとしたら、「どちらも〇だよ!」と子ども(形の共通点)。
「ろうそく」と「りんご」については、
「りんごケーキにろうそくを飾る」と子ども。
冒頭で書いたとおり、
このゲームは、出口式みらい学習教室でやる神経衰弱ゲームに子どもが着想を得て、やろう!と言ったものです。
教室で使うカードは、すべてペアになっています。お風呂にあるひらがなピースは、すべてがペアになっておらず、苦肉の策でこの遊び方にたどり着きました。
困ったのは、ペアがないピースにどう対応するか。
最初に私が無理やりストーリーを作ったところ、子どもも要領をつかんでくれました。ストーリーをつくれるか考えるのが楽しいようでした。
このゲームに期待できる効果
このゲームには次の効果を期待できると考えています。
・具体➡抽象の練習(共通点を見つける)
・概念を組み合わせてストーリーをつくる(文を作る)
・正解のないものを考える習慣がつく
特に3つ目のポイント「正解のないものを考える習慣がつく」が、(わたしにとっても)良いと感じています。
私たち親世代は、無意識のうちに正解を求めてしまうことがあると思います。
正解を与えてもらうのが楽なんですよね。考えなくていいし、これが答えなのかと受け入れればいいので。
この遊びは、ペアを見つけられたらあまり考えなくてすみますが、めくった2枚がペアの関係でないときに、考えることが求められます。
親に「勝ちたい」という気持ちがあるため、子どもは張り切って考えてくれます。
予想外の回答をする子どもを見ているうちに、私も考えることに抵抗がなくなり、どうこじつけようか楽しくなってきました。
ゲーム感覚で、具体を抽象にする練習ができることに驚きます。共通点がないものについても、共通点を見つけようと考えるようになります。
さらに、正解はないので、子どもが創造力にまかせて自由に発想することができます。
正解はないので、商品を問いません。ひらがなと絵が書いてあればOKです。
意外な副産物は、考えない親が、正解のないものを考える習慣がつくことですね。子どもの発想力をお手本に、親が脳の再トレーニングするのにぴったりです。
子どもはどんどん突拍子のない回答をしますが、「〇と〇が~する」「〇が〇を~する」と文を完成できたらOKにしています。
商品が異なれば、また違ったひらめきが生まれると思います。
ご自宅にあるものから試してみてください。
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