大人の自分が小学校の算数をやり直そうと思った2つの理由
こんにちは、あゆみです。
今回の記事では、大人の自分がなぜ、小学校の算数をやり直そうと思ったのか、その理由を書いています。
こんな方に向けて書いています
- 頭がカチコチの人
- 中学入試の算数問題がさっぱりわからない親御さん
- 子どもがぼーっとしている時間が長いと感じる親御さん
- つるかめ算なんて必要ないでしょ、と思っている人
さっそく見ていきましょう。
目次
大人の自分が小学校の算数をやり直そうと思った2つの理由
理由は2つあります。
●子どもが中学受験するから
●子どもには自分のようになってほしくないから
【理由①】子どもが中学受験するから
直接的な理由は、子どもが中学受験するからです。
試しに中学入試問題をやってみたら、私は解けないどころか、解説を読んでもすぐに理解できないレベルでした。
薬学部卒でもこんなありさまです。深刻さが伝わるでしょうか?
逆を言えば、この程度の理解力、思考力でも、暗記で薬剤師になれてしまうということです。
私は、子どもが中学受験の勉強を始めるとき、子どもの考えるプロセスを見て、どこまで理解しているか把握して、つまづきに気づいてあげたいと思っています。
※自分が教えたいのではなく、子どものつまづきポイントに気づける程度になりたいということです。
そのためには、私が一度、同じプロセスをたどり、どこでつまづいたか、体験しておく必要があります。
中学受験では算数が最も重要と言われます。
これは下記の本にも書かれていることです。
算数は、頭をよくするための訓練であり、
頭の引き出しにあるものを取り出して目的に合わせて組み立てる能力。
数学よりも少ない道具を使うため、創意工夫、思考力が求められます。
もし子供が算数に目覚め、楽しいと思ってくれたら、「考える」「工夫する」「拡張する」「連想する」などができるようになります。
しかし、私は算数にじっくり取り組むことなく、大人になってしまいました。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]もちろん、親が中学入試の問題すべてが解ける必要はありません。
フルタイムだと時間的にも難しいですよね。[/word_balloon]
しかし、算数問題を解くときの思考プロセスを最低限押さえておかないと、子どもが算数の楽しさに気づけるようサポートするのは難しいと感じました。
子どもが問題を考えこんでいる時に、ほうっておく必要性に気づかず、「何やってんの?早くやりなさい」と言ってしまうかもしれません。
親が算数に苦手意識があるままだと、自分の苦手意識を知らず知らず子どもに押し付けてしまうかもしれません。
【理由②】子どもには自分のようになってほしくないから
根本的な理由はこれです。
私は学生のころ、算数問題を解くとき、ほとんど考えずに、わからない問題はすぐに解答を見て、解き方を確認していました。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]解法パターンをたくさん覚えて、要領よく勉強をこなすタイプでした。[/word_balloon]
当時は要領を重視していましたが、社会人になって苦労したのは、話の展開についていけないことが多かったこと。
相手は要するに何を言いたいの?
特に、営業で、相手の発言に応じて、次の質問を投げかける、ということが、私は大変苦手でした。
営業の面談時に、ゆっくり思考を整理するために、数分考えこむなんてできません。
頭の回転がなぜ遅いのか、当時はわかりませんでした。
今は、小学生のときの勉強の仕方に問題があったのではないかと思っています。
たとえばつるかめ算
つるかめ算は、中学で習う方程式を知っていれば、簡単に解ける問題ですよね。
しかし、小学生は方程式を知りません。
長い間、つるかめ算をなぜ勉強するのか理解できませんでした。
私の考えは、つるかめ算は、少ない道具を使って、仮定、検証をする思考トレーニングであることです。
次の問題は、典型的なつるかめ算です。
ツルとカメが全部で20匹います。足の合計は56本です。ツルは何羽いるでしょうか?
この問題では、まず、すべてツル(またはカメ)だったと仮定します。
すべてツルだったら、足の数は40本。
実際は56本なので、56-40=16本の「差」があります。
ツルだと思ったのに、カメだった場合、2本→4本と足の数が変わります。
ツルがカメに変わる場合、2本ずつ足が増えることになります。
ということは、仮定と実際の差「16本」を2本で割ってあげれば、「ツルだと思ったけど、実際はカメだった数」がわかります。
結果、16÷2=8
最初にすべてツルと仮定したので、20匹-8匹=12匹
ツルは12匹、カメは8匹となります。
結果が合っているか検証すると、
12×2=24本 8×4=32本
24+32=56匹
上記のように考えなくても、方程式を使えば簡単に求められますが、
「算数」で解くと、
「仮定して、法則を見つけて、実際と仮定の差を確認し、実際の数を求め、最後に検証する」
これだけの考えるプロセスがあります。
方程式を使わない方が、子どもに考えさせますよね。
たとえば次の問題が、実はつるかめ算と同じであること、その拡張性に気づけるか?
これも算数を学ぶ意義だったりします。
ある人がコップを運ぶアルバイトをしました。1個運ぶと10円もらえますが、うっかりこわすと、15円弁償しなければなりません。この人はコップ50個の運搬を任されて、350円もらいました。この人がこわしたコップの数はいくつですか。(出典:大人の算数トレーニング)
算数問題に取り組むことで、試行錯誤する力、思考力、創意工夫する力をつけられます。
この訓練を小さい頃からしておくことで、大人になってから、算数と全く違う状況に遭遇しても、手持ちの道具で工夫したり、試行錯誤したりできるようになるのではないかと思います。
私の願いは、
子どもには自分で考える子になってほしい!!
それなら自分のコチコチの脳をなんとかしなさいよ、ということで、学び直しを決めました。
どうやって算数のやり直しをする?
ランチ1回分の出費で十分です。
「中学入試レベル 大人の算数トレーニング」には、過去に中学入試で出題された問題が63問掲載されています。
ちなみに、この本の1問目は小学入試の問題です。私は解けませんでした。
購入前に腕試ししたい方は、こちらの記事をご覧ください▼
私が解説を読んでもすぐに理解できず、自分に絶望した問題はこちらに書いています。
合わせてどうぞ▼
>>>【中学入試問題】算数の旅人算で思い知る自分のオワコンぶり
第1部では「わかったら一発」問題が載っています。
わかった瞬間、「なーんだ!」「そうなんだ!」「実は簡単だったんだ」と思うような問題ばかりです。
第2部では、算数・数学の学習をどう進めるか?が書かれています。
最後まで読むと、『きっとあなたは「思考力」が前よりもついている』状態になるとのこと。
思考力を上げるためには、この本に載っている63問について、答えをすぐに見ずに、解く・考えるプロセスが不可欠です。
やってみると、相互関係を把握したり、焦点をあてるポイントを定めたり、文章にある条件を正確に図にすることが、意外と難しいことに気づきます。
わたしのように、軽い絶望を味わう人もいるでしょう。
でも、この気づきこそが大切だと思います。
「暗記で乗り切ってきた人」がこの本に取り組んだとき、問題を解くたびに「楽して問題を解いていた自分」がフラッシュバックして、その差を次第に認識するようになるはずです。
そこに、小学生の勉強をサポートするうえで、親が理解しておきたいヒントがあると思いました。
地頭を鍛える勉強をしてきた人は、この本を読んでも大きな収穫はないかもしれません。
私のように、考える習慣がなかった大人が読んだとき、居心地の悪さを感じることと思います。
もし小学生のお子さんがいらっしゃる場合、その居心地の悪さを無視しない方がいいです。
居心地の悪さがあるということは、あなたが過去に考えずに、暗記で勉強していたということ。
居心地の悪さをぐっとこらえて、すぐにぺージをめくらずに考える、試行錯誤する、問題を拡張する感覚を身体で覚えないと、思考力をつけるのは難しいはずです。
算数の大切さがわかる本
今読んでいるものも含め、おすすめを載せておきます。
とりあえず早く自分にショックを与えたいという方は、「大人の算数トレーニング」がおすすめです。
いろいろな本を無料で読みたい方にはKindle unlimitedがおすすめです。
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