【レビュー】『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』【自分が変わる、子供が変わる】

 

あゆみ
あゆみ
この記事では『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』を読んだ感想・レビューをご紹介します。

 

がり勉じゃないのに、すごく勉強ができる子の秘密は?

●どんなにがんばっても勝てない子がいるのはなぜ?

こんな疑問に答えてくれます。

 

結論を先にまとめると、同じことをしていて差ができる原因は、

常に頭が動いているかどうか

 

言い換えると、常に考えているかどうかです。

 

本には「考える力」を伸ばすための10の問いかけ方と逆効果になるNGな問いかけ方が紹介されています。

 

あゆみ
あゆみ

オススメポイントは、

勉強だけでなく、育児・仕事・教室などいろいろな場面で使う具体例が紹介されていることです。

 

▼この本はこんな方に参考になると思います▼

●がんばって勉強しているのになかなか成果がでない子供に何かしてあげたい

自分で考える子になってもらうための子育てのヒントがほしい

否定的な言葉ばかり言うわが子にどう問いかければよいのかわからない

●算数の苦手を克服してほしいけど、逆効果なことを言ってしまう

●友人関係で悩んでいる子供と対話のきっかけを作りたい

 

この本はAmazonでは絶賛されていますが、読んだ直後、実はあまりピンときませんでした。

しかし、読後しばらくしてから、日常で自分に問いかけることが増えていることにちょっと驚きました。

 

読んだその日から効果がある!というものではありませんが、自分を変えたい・子供の可能性を広げたい方には読んでもらいたい1冊です。

とくに、子育てしている方にとっては、

✅(親・子供が)自分軸で考える習慣をつける

✅子供に自分で考える習慣をつけてもらう

 

うえでとても参考になるはずです。

といっても、いきなり子供相手に使わず、まずは自分に対して使ってみましょう。

「考える」習慣づけって思っていたよりハードルが低い!とわかると思います(私にとって大きな収穫でした)。

 

 

 

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同じ勉強をしていて差がつく理由

学習塾で同じ先生の授業を受けて、家でも宿題をちゃんとやっているのに、

A君はいつも塾トップ

B君は万年3位

 

この違いが生じる理由は、

常に考えているかどうか

にあると書かれています。

 

B君は授業のとき、机に向かっているときだけ学んでいるタイプ。

これに対し、

A君は寝ているとき以外、生活のすべてで学んでいるタイプ

 

生活のあらゆる場面で常に考えているので、授業・宿題のときだけ勉強している子はかないません。

 

では、日常のすべてを学びに変えるタイプにはどんな習慣があるのでしょうか?

国語の場合を例に説明します。

国語のできる子が無意識でやっていること

わかりやすい言葉でいうと「小さなつっこみ」です。

 

勉強のできる子は国語の文章を読んでいるとき、

「えっ、なんでこうなるの?」「いや、おかしくない?」など、「つっこみ」をいれながら読んでいるそうです。

 

これは頭の中でやっていることなので、周囲からみてもわかりません。

 

あゆみ
あゆみ
これは国語の成績が上がるだけでなく、日常的に頭を動かす習慣づけにもすぐに使えると思いました!

 

わかりやすい例を書くとこんな感じ。

次のような国語の文章題があったとします。

【問題文】

女の子が道を歩いていると、すぐ前を3歳くらいの男の子がお母さんと急いで歩いていました。

あまりに急いだせいか、男の子は石につまずいて転んでしまいました。お母さんが慌てて起こした時、お母さんのバッグから携帯電話が道に落ちました。

子供の様子に気をつられてお母さんは、携帯電話が落ちたことに気づいていません。

泣き叫ぶ子供を抱っこして、お母さんはまた急ぎ足でバス停に向かって歩いています。

親子はバス停につきました。

女の子は慌てて携帯電話を拾って2人を追いかけました。

あと少しで追いつくところで、お母さんと男の子はバスに乗って行ってしまいました。

女の子が呆然と立ちすくんでいるあいだに、バスは視界から消えていました。

 

【問題】

設問:女の子はなぜ呆然としたのですか?

答え:携帯電話を渡す前に親子がバスに乗って行ってしまったから。

 

▲はわたしが即興でつくった文章題なので、ここへのつっこみはどうかご遠慮ください💦

 

国語のできる子はこんなつっこみをいれるかもしれません。

大声で呼べば男の子の母親に気づいてもらえるでしょ?もともとすぐ前を歩いていたんだから、ひと声かければいい話じゃない?
バッグから簡単に落ちる場所に携帯電話をいれておくって、どれだけ適当なんだろう、このお母さん。

 

このように、

「主人公はなぜこのようなことをしたのか?」という設問がある場合、

字面だけを読む子は、疑問に思わず、文章から答えを探します

国語のできる子は、「いや、ふつうこういうことしなくない?」とつっこみをいれます

 

 

つっこみの習慣があると、問題を解いているときに限らず、日常で見聞きするものについても、

✅自分だったらどうするか?

✅〇〇は常識とされているけど、本当に必要?

など、自分軸で判断・思考する習慣をつけられますよね。

 

勉強のできる子が無意識に「なぜ?どうして?」という質問を自分に問いかけているのに対し、

字面だけを読む子は、

問題を解くとき、文章をろくに読まずに急いで答え探しをする

のではないでしょうか?

 

私にはこの経験が数えきれないほどあります。

 

硬い頭で大人になっちゃった。。。

これからどうしたらいいの?

古いOSの自分は子供にどう接していけばいいの?

と焦った人のために、

本には今からでも脳のOSをバージョンアップできる10のマジックワードが紹介されています。

 

脳のOSをバージョンアップさせるアプローチ

コアとなるのが次の2つ。

●疑問を持たせる

●まとめさせる(抽象度を上げる)

 

このうち、より重要なのが「まとめる」こと。

言い換えると「抽象度を上げること」で、

考える力を持っている人の最大の特徴だと書かれています(p110)。

 

●疑問を持たせる

「なぜだろう?」と考えるときに大切なのは、一瞬でも考えること。

答えを出す必要は必ずしもありません。

 

問いかけると脳は一瞬でも考えるからです。

「ん~~、わからない」の「ん~~」の時に考えています

 

子供は「なんでこうなっているの?」といろいろ聞きたがりますよね。

「なんで?」質問に対するNGな対応は、子供が考える前に答えることだそうです。

 

大切なのは「なんでだろうね?〇〇はどう思う?」とまず問いかけて、子供が考えるきっかけを作ること。

子供から「ん~、わからない」とかえってきたら、「こういうことじゃないかな」と答えてしまってOK。

 

あゆみ
あゆみ
考えるきっかけ・機会をまず作ってあげることが大切ということですね。

 

●まとめさせる(抽象度を上げる)

抽象度を上げるとは言いかえると、一を聞いて十を知ること

 

わかりやすく「世界」を例に図解したのがこちらです。

 

勉強ができる子は、高い山の上(抽象度が最も高いところ)から下をみて、すべて見えている状態です。

 

中学受験塾でトップクラスにいるような子に共通するのは、この抽象度の高さであることが調査でわかっているそうです。

 

そのために、同じ問題を見たときに、

Aちゃんは別々の問題だと考える。

Bちゃんは同じ問題だととらえる。

 

このような違いがうまれます。

 

わかりやすいように、算数の具体例をつくってみました。

【問題①】

ツルとカメが全部で20匹います。足の合計は56本です。ツルは何羽いるでしょうか?

 

【問題②】

A店のデリバリーのアルバイトは、1件運ぶと報酬として500円もらえますが、落下などで損傷させた場合は、600円弁償しなければなりません。Aさんは5件のデリバリーを任されて、1400円もらいました。Aさんが失敗したデリバリーは何件ですか。

 

①は典型的なつるかめ算ですね。

 

抽象度の低い子は、上記問題を異なる問題だととらえますが、

抽象度の高い子は、②もつるかめ算であり、聞かれていることは同じだととらえます。

 

抽象度の低い子は、すべての問題や文章が異なって見えるので、やるべき勉強が「無限」になります。

あゆみ
あゆみ
これだと、勉強はやってもやっても終わりのない苦行になってしまいますね💦

 

一方、抽象度の高い子は、問題のポイントをおさえ、ルール化できるので、新しい問題に出会っても、既に知っている解法パターンを応用します。

 

つまり、抽象化というのは、

ものごとの余計な部分をそぎ落として、本質だけを洗い出すすごい武器なのです。

 

同じ勉強をしていてもぐんぐん伸びていく子は、

上記の「なぜだろうと考える」「まとめてルール化する」を意識せずにできているということですね。

 

脳のスイッチを入れる10のマジックワード

本には全部で10のマジックワードとNGな使用方法が紹介されています。

▼10のマジックワード▼

●なぜだろう

●どう思う?

●どうしたい?

●要するに?

●たとえば、どういうこと?

●楽しむには?

●何のため?

●そもそも、どういうこと?

●もし~~だったらどうする?

●本当だろうか?

 

マジックワードだけ見ても、どのように使うかはイメージしづらいと思います。

本には、下記状況別に具体的な使い方が紹介されていますので、ご自分の状況に合わせて読むのがおすすめです。

●自分に対して

●親から子へ

●先生から子へ

●上司から部下へ

 

 

たとえば「親から子へ」活用したい場合、マジックワードが

✅算数・国語・歴史・理科などいろいろな教科の理解を深めるのに役立つこと

✅勉強の苦手を克服するきっかけになること

✅不登校などで悩む子供と対話するときのヒント

✅絵本や映画をみたあとに子供の想像力・好奇心を効果的に引き出せること

 

など、勉強に限らず、育児全般で活用できることがわかるはずです。

 

【注意】まず自分に対して使用する

使い方の注意としては、いきなり第三者に使わないこと。

 

✅まず3つにしぼって、

✅自分自身に問いかけること

 

第三者に使うのは、自分の脳のスペックがあがったと感じてから、とされています。

 

わたしは3つでも多いなと感じましたので、「なぜだろう?」から使い始めています。

同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード

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石田勝紀
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公開日:2020年6月7日