【料理で科学実験】お菓子作りで砂糖の働きを知ろう
今回は、
幼児のお子さんとも簡単に取り組める、お菓子の科学実験をご紹介します。
次の方におすすめです。
✅自宅にあるもので科学実験したい
✅火を使わずに、安全にできる科学実験を知りたい
✅1時間くらいで結果を判定できる科学実験を知りたい
息子(5歳)と一緒にやってみたところ、とても簡単でした。
今日は雨だし、外へ行けないから子どもと何して過ごそうかな~~
テレビを見る時間を減らしたいな~~
そんな思いでこのぺージにたどり着いたあなた。
今からすぐにやってみましょう!
目次
【料理で科学実験】お菓子作りで砂糖の働きを知ろう
今回作ったのはプリン。
実験の目的は、
砂糖の量を変えると、プリンの食感はどのように変化するか?確認すること。
実際に2つのプリンを作って比べてみました。
たった1時間で子どもとできる科学実験ですので、ぜひやってみてください。
2種類のプリンで科学実験:用意するもの
【どちらかのタイプの分量】
卵1個
砂糖・・・しっとり 10g なめらか 30g
牛乳・・・100mL
ボウル:2つ
泡だて器
計量カップ
こし器
型にする耐熱コップ(なんでもOK)
サランラップ
2種類のプリンで科学実験:つくり方
ぜひお子さんに手を動かしてもらいましょう。
①ボウルに卵1個を割り入れてよく混ぜます。
②砂糖をいれて、よく混ぜます。
同時並行でもう1つのタイプも混ぜます。
③牛乳を加えてよく混ぜます。
④こし器でこして、かたまりを取り除いたら、プリン型に流しいれます。
⑤ラップをせず電子レンジ500Wで2分加熱します(1個ずつ)。
表面がふくらんできたら、2分たっていなくても加熱を止めましょう。
ちょっと加熱しすぎてしまいました。
加熱したら、ラップをして10分ほど置きます。
余熱を利用してプリンを固めるのが狙いです。
10分経ったら冷蔵庫で1時間ほど冷やせばできあがりです!
2種類のプリンで科学実験:結果はいかに?
この実験には2つの狙いがありました。
●砂糖の働きを知ってもらう
●卵を食べてほしい
息子は卵を食べてくれません。
卵だけでなく、牛乳などクリーミーな料理は一切食べてくれません。
自分で作ったプリンなら、一口くらい食べてくれるかな?というささやかな狙いがありました。
⇒結果、食べてくれませんでした(涙)
息子のように卵嫌いなお子さんでも、お子さん自身で結果の判定はできますのでご安心ください。
スプーンですくってもらえばOKです。
▼左:砂糖が少ない 右:砂糖が多い
息子にスプーンでそれぞれすくってもらったところ、
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true” bg_color=”#fff6dc” border_color=”#ffbc00″]こっちの方が軽い![/word_balloon]
違いを感じてもらえました!
結果砂糖が10グラムの少ない方では、しっかりした感じでした。
砂糖が30グラムの多い方は、スプーンですくう時に軽くて、すくった表面もつるんとなめらかな感じでした。
スプーンを入れるときの感覚に違いがあるため、プリンを食べなくても違いを体感できたわけです。
どうして砂糖の量が変わるとなめらかさが違うの?
タンパク質が固まる(凝固)のを砂糖が防ぐためです。
卵をゆでるとゆで卵になるように、
タンパク質は温度で固まりますよね(熱凝固)。
これは熱によってタンパク質の立体構造に欠かせない結合(水素結合、ジスルフィド結合)がブチブチ切れて、形が変わってしまうためです。
ゆで卵が生卵に戻らないように、この反応は不可逆的です。
砂糖にはタンパク質が熱によって「変身」するのを妨げる働きがあります。
砂糖の量が多くなると「変身」に必要な温度が高くなるために、
プリンの凝固が妨げられ、よりなめらかな食感になるわけなんですね。
5歳の息子にはここまで話していませんが、
小学校低学年のお子さんでしたら、簡単なイラストつきで説明してあげると、
化学に興味をもつきっかけになるかもしれません。
このプリンを作る科学実験を知ったのは、朝日小学生新聞でした。
小学生新聞と聞くと、時事ニュースばかりなのかな?
と思っていましたが、良い意味で予想を裏切ってくれました。
毎日届く8面の小学生新聞で、ニュースだけでなく子供の教育に役立つテーマや、漫画も載っています。
今回ご紹介したプリン実験のように、子どもと一緒に取り組む体験学習が充実しています。
これなんて面白いですよね▼
公式サイトではサンプルを確認できますので気になる方はチェックしてみてください。
こちらの記事もおすすめ