子供と国旗検定(親子検定)1・4・5級を受験⇒合格しました!
2020年10月に息子(5歳・年長)と国旗検定(1・4・5級)を受けてきました。
子供に国旗検定を受けてもらおうか迷っている方は、
国旗検定の親子検定を受けた人の体験談を聞いてみたい!
幼児では何級を受けるのがいいのかな・・・
同時に複数の級を受けて疲れないかな?
こんなことが気になるのではないでしょうか?
この記事では、わたしが息子と親子検定を受験するにあたり、
●たんなる試験対策に終わらないように工夫したこと
●国旗検定までに息子と取り組んだこと
●息子のために作ったオリジナルドリル
をご紹介しています。
国旗検定は幼児でも受けやすい試験ですが、
試験に合格することを目標にするのはとてももったいないです。
国旗には、国・国旗の知識にとどまらず、もっと学べるものがあります。
★後日追記★
息子、国旗検定1級に合格しました!
息子が国旗に興味をもったきっかけから、はまるまでの経緯はこちらの記事に書いてあります。
目次
国旗検定(親子検定)を受けてきました
2020年10月17日に国旗検定を受けてきました。
国旗検定を簡単に説明すると
国旗に関する知識を問う試験です。
1級~5級まであり、1級がいちばん難しいです。
3月・6月・8月・10月
の年4回開催されています。
会場は限られており、気になる方は公式サイトを見てください。
受験した級
1級・4級・5級の親子検定に申し込みました。
親子検定で人気なのは4級と5級のようです。
おそらく、未就学児のお子さんのほとんどが4級と5級を受けると思います。
というのは、4・5級には記述で解答する問題がないから。
3級より上の級になるほど、記述問題が増えます。
えっ、じゃあ5歳児が1級を受けるとどんな感じ?と思いますよね・・・。
わたしもドキドキでした。このお話は後半に・・・
3つ申し込んだ理由
今回、はじめは4級・5級に申し込みましたが、迷いに迷って直前に1級を追加申し込みしました。
追加受験した理由は、
●息子が1級にチャレンジしたいと言った
●次の試験(5ヵ月後)までに息子の国旗熱は下がると思われた
この2つです。
国旗検定を受けるのは良いけど、
試験のための対策はさせたくないと思っていました。
幼児期は、興味のおもむくままに、のびのびと勉強できる貴重な時期。
そんな時期だからこそ、
国旗が好きで好きで仕方なくて、気づいたら1級の問題もわかるほどになっていた
このような状況にあるときに受験するのが理想だと思いました。
試験があった10月はまさにそんな状態。
口を開けば「国旗クイズしよう!」でしたので、思い切って1級に親子でチャレンジしました。
親子受験するにあたり気になったこと(Q&A)
これから親子検定を受験する方が気になると思われることを、先にまとめておきます。
そもそも国旗検定の親子検定って何?
新型コロナ発生後に、感染防止のために新たに設けられたものです。
コロナ以前は、小さな子供が受験するときは保護者が横で付き添うことができました。
コロナ以後は、感染防止の観点から、受験しない人の教室立ち入りは禁止となりました。
そこで登場したのが、親子検定です。
ここからは親子検定でわたしが事前に知りたかったことをまとめますね。
Q1:漢字を読めないといけないの?
まったく問題ありません。
すべての漢字にはルビがふってあります。
息子は試験中、がんばって問題文を読んでいました。
ひらがなを読めれば、問題なく受験できます。
Q2:問題文の意味が理解できないときは助けていいのか?
手助けOKです。
漢字にひらがなが書いてあっても、意味がわかりにくい問題は、親が説明してOKです。
Q3:記述解答ではカタカナとひらがなは混じっても大丈夫?
混じってOKです!
わたしもとても気になっていたのですが、試験官が当日、
●記述でカタカナとひらがなが混じってもいいですよ
●読めればいいですよ
とおっしゃっていました。
3級より上の級では記述問題がでますが、幼児のお子さんの場合カタカナをまだちゃんと書けない…ということがありますよね。
すべてひらがなで書いてもいいですし、カタカナとひらがなが混じっても大丈夫。
Q4:複数受験するとき、次の試験まで過ごせる場所はある?
東京会場では大教室の控え室が用意されていました。
国旗検定は1回に最大3つの級まで同時受験することができます。
同時受験はトレンドのようで、次の試験までの待ち時間中、控え室にいる人は多めでした。
Q5:3つの級を受けると、どれくらい疲れる?子供はもつ?
これ、いちばん気がかりだったことです。
結論は、まったく大丈夫でした。
お子さんのタイプによると思いますが、控え室で休めますので疲れませんでした。
今回、わたしたちは5級⇒4級⇒1級の順番に受けました。
5級・4級は10分ほどで解答が完了してしまい、次の試験まで30分以上待ち時間がありました。
控え室があるおかげで、持参したおにぎりを食べたり、国旗の本を眺めたり、折り紙を折ったりと、疲れずに過ごすことができました。
子供の飽き対策として、折り紙やパズルなど時間つぶしになるものを持っていくのがおすすめです。
息子は1級の試験前には飽き始め、持参した紙を折り紙にして遊んでいました…..▼
国旗検定を受けた子供の感想
楽しかったと言ってくれました!
また、3つ受験するため疲れないか心配でしたが、控え室があったおかげで大丈夫でした。
さらに、
次回も受けたい!
とのことですが、さあ、どうでしょうか・・・
国旗検定で学べるのは「国旗の知識」だけにとどまらない!
子供が国旗に興味をもったらチャンスです。
国旗を通じて、
●歴史への興味を引き出す
●過去の国旗から歴史を読み解く
●カタカナを覚える
●いろいろな図形を知る
●具体・抽象の練習をする
●数の概念に触れる
など、学びを広げられることに気づきました。
たとえば、エリトリアの国旗にはオリーブの葉が30枚描かれています。
30枚のオリーブの葉は、30年の独立闘争を意味しています。
エチオピアに一方的に併合されたことに反発したエリトリアの住民が、エチオピアと戦った年月です。
こういった話から、支配する側と支配される側の歴史に話をふくらませたり、
地図でエリトリアとエチオピアは隣り合っていることを確認したりできます。
実際に、息子は国旗への興味をきっかけに、植民地支配の歴史に興味を持つようになりました。
もう1つ例をあげると、東ティモールの国旗には黒い三角形が描かれています。
三角形の黒色は、克服すべき困難を表しています。
「どんな困難だろう」と一緒に本を読むと、
東ティモールはポルトガル、インドネシアに支配された歴史があり、特にインドネシアによる強制的な支配に苦しんだ歴史があることがわかりました。
この話をしたときは、息子は「かわいそうだね」としんみりしていました。
歴史以外にも、カタカナを覚える・書けるようになる絶好の機会になります。
あまりに国旗が好きなので、国旗ドリルを作ってあげたところ、自分から進んで取り組んでいました。
また、台形、三角形、ひし形などの図形に親しむこともできます。
図形の名前を教えたうえで、
バヌアツの国旗には台形はいくつありますか?
といった国旗クイズも喜んでやっていました。
国旗クイズの攻撃に参りかけたときは、もうこちらは苦し紛れ。
ホンジュラスとナウルの国旗にある星の数を足すと、全部でいくつ?
といった問題で難を逃れました。
こういう問題も大喜びで即答なので、終わりはありませんでした(ちなみに答えは6個)。
国旗検定までにやったこと【本・クイズ・オリジナルドリル】
やったことのほとんどは、
国旗本を一緒に読む
国旗本で問題を出し合う
でした。
特に良かった3冊がこちら。左から右へ難易度が上がっていきます。
息子を観察していて興味深かったのが、
知識が増えて、国旗の見方が深くなればなるほど、好む本が変わっていったことでした。
国旗図鑑:初級編
始めの頃のいちばんのお気に入りがこれ。
国旗に描かれている紋章などの意味や歴史が目を引くイラストでかかれています。
ただ、国によっては情報が限られており、少し詳しくなってから息子は次の1冊に興味が移行しました。
国旗図鑑:中級編
国旗の説明だけでなく、国旗にこめられた想いが理解できるように、歴史が端的に説明されています。
漢字にルビがふってあるので、子供でも読めます。
1つ前の旧国旗がのっているのも大事なポイント。
必要な情報が、コンパクトに無駄なく掲載された、非常によくできた1冊です。
親子でかわしたたくさんの国旗クイズはこの本を使ってやりました(思い出の1冊)。
国旗図鑑:上級編
旧国旗から歴史の変遷がわかることに気づいた息子は、最終的にこの図鑑が気に入りました。
なんでこの本がお気に入りなの?と聞くと、
ぱっと見て、どこに支配されていたかっていう歴史がわかるから、とのこと。
なるほど。
確かに2冊目の本では1つ前の旧国旗までしかのっていませんが、
この本は国旗の変遷が分かる構成になっています。
息子はこの本を眺めながら、国と国の(以前の)関係を考えるのが楽しいようでした。
1級の記述対策はどうやったの?
1級では記述で解答する問題が全体の半分を占めます。
そう、この記述の多さゆえに、申し込むか直前まで悩みました。
そこで、さきほども触れたオリジナル国旗ドリルを使いました。
お試しで作ってびっくりだったのが、
国旗が大好きだと、自分からカタカナを書くのです。
これには驚きました。
私:見てみて~国旗ドリル作ったよ~
息子:わ~い!今からやる!
私:えっ・・・!?
国旗にはまってくれたおかげで、何も見ずにカタカナをすべて書けるようになりました。
1級の試験では、国旗の名前を問う記述問題が36個出題されます。
息子はすべて解答できていました。
ですので、未就学児のお子さんで、
国旗がとにかく大好きで、どんなクイズを出しても即答できるくらいでしたら、
1級にチャレンジしちゃって大丈夫です。
とくに親が気合をいれなくても、簡単なドリルをテーブルにおいておくと、喜んでやってくれると思います。
うちはチャレンジして良かったと思っています。
オリジナル国旗ドリルが気になる方へ
最後に、わたしが息子のために自作したオリジナル国旗ドリルは、
●1級までをカバーする一問一答問題:70問
●国旗を答える問題:50問
●国旗を選ぶ問題:30問
●カタカナを練習できる国旗ドリル:すべての国
など全80ぺージを超えるボリューム
息子の国旗熱に答えるために作ったもす。
かなりの難問もはいっていますので、国旗にはまったお子さんの知的好奇心を満たせると自負しています。
息子はこのドリルで1級に合格しました。
気になる方はこちらからご覧ください▼
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