公文算数B教材が進まない|挫折防止にやったこと・注意したこと
息子は年中・冬から公文算数を受講しています。
A教材まではスムーズだったのに、B教材から急に難しくなりました。
この記事では、子育ての備忘録として、
B教材に入ってからの4ヶ月半を振り返りました。
B教材でつまずいたのは、
●3桁のたし算
●2桁のひき算
上記をクリアした後は、3桁のひき算はスムーズでした。
公文は計算重視と批判されがちですが、
B教材に入ってから少し公文を見直しました。
簡潔にいうと、
計算過程で暗算をたくさんすることになります
繰り上がり・繰り下がりでメモさせないので、
子供は次第に計算の工夫をするようになります。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]このメリットはあまり注目されていないだろうと思いました。[/word_balloon]
子供にとっては最初の壁となるのがB教材ですが、
家庭で丁寧にサポートして、しっかり取り組めば力がつくと感じました。
この記事では、息子のつまずきと、対策としてよかったことのほかに、
注意したいことについてまとめました。
目次
公文算数B教材が進まない
年中の冬に、公文算数を5Aの途中から始めました。
年長の10月にA教材に進み、2ヵ月弱でA教材を終えました。
ここまではステップが小刻みすぎて、息子は反復練習の多さに公文を嫌がることがありましたが、
計算自体は楽しんでいました。
A教材まではスムーズに進んできたのに、B教材に入ってからスピードが落ちました。
あれ?と思ってプリントを見ると、
A教材までのスモールステップが、B教材になってから急に傾斜が厳しくなった感じがありました。
B教材からは、
2桁・3桁の繰り上がりのあるたし算
2桁・3桁の繰り下がりのあるひき算
がはじまります。
ここがどうやら大きな壁となるようです。
公文HPによると、
A教材=小学1年生
B教材=小学2年生
となっていました。
息子はまだ年長なので、無理をさせて算数をきらいになってしまっては大変だと思い、
スローペースで進めることに。
息子は3桁のたし算、2桁のひき算でつまずきました。
あまり知られていませんが、
公文では繰り上がり・繰り下がりで数字を書かずに計算します。
息子が初めて2桁のたし算の筆算をやるとき、教室では
右からではなく、左から計算するように指示されたようでした。
自宅で2桁のたし算に取り組むのを見ていると、確かに左から答えを書いています。
小学校では繰り上がり・繰り下がりの数字を書かせますが、
公文では書かせません。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]
これはワーキングメモリーを鍛えるうえでとても良いと思います。
[/word_balloon]
2桁の筆算までは比較的スムーズでした。
▼公文算数B教材(21~30)
▼公文算数B教材(41~50)
苦戦したのはこのあとでした。
公文算数B教材でつまずいた箇所・やった対策
3桁のたし算
最初の壁は3桁のたし算でした。
公文では3桁のたし算でも、繰り上がりの数は書かせませんし、左から計算させます。
2桁の場合と違って、
3桁は頭の中で記憶しておく数字が増えるせいか、息子はしばらくとまどいました。
そこで使ったのが10進法セット。
100、10、1のブロックを並べて、足したらどうなるか可視化しながら取り組んでもらいました。
10進法セットを使ったら、イメージしやすくなったのか、
数日後にはブロックを使わず、3桁のたし算をスムーズにできるようになりました。
公文は文章題はないと言われますが、B教材から文章問題も登場します。
ちょっとした気分転換になるようで、息子は喜んでいました。
公文算数B教材の【91~100】には足して1000を超えるたし算がでてきます。
3桁のたし算になれた息子も、ここで再び苦戦していました。
公文では同じ教材を3~4回やることが多いですが、B教材の91だけは2巡で次へ進みました。
B教材に入ってからここまでは1日10枚ペース(朝晩2回に分けて取り組み)で、
1ヵ月半くらいで進みました。
大きな壁になったのは2桁のひき算でした(3桁のたし算より苦戦しました)。
2桁のひき算
B教材のひき算は101~130までは難しくないです。
A教材の延長に近く、
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]なんでまたこれやるんだろう?[/word_balloon]
と思いました。
131以降から、2桁のひき算が容赦なく出てくるのですが、
息子はここで苦戦しました。
現在、公文教室へは2週間に1度だけの通学にしてもらっています(息子の希望で)。
2桁のひき算でも、公文は繰り下がりのメモをさせません。
先生に聞いたところ、
なるべくメモをさせずに、頭の中で考えさせるそうです。
B教材の131ー140に進んだところ、大苦戦。
まず使ったのが玉そろばん。
これを使うと具体物で考えられますが、
毎回これに頼ってしまって暗算になっていない気がしましたので、
思い切って、B教材のプリントをさかのぼることにしました。
これが結果的に正解でした。
120番のB教材は6回くらいやったと思います(教室へ追加でプリントをもらいにいきました)。
120番台のB教材に加え、達成感をだすために、
110番台のB教材も使いました。
よくみると、B教材の110番台・120番台のプリントには、
繰り下がりのベースとなる計算式がたくさんあるのですよね。
それを筆算形式にしたのが120番台のプリントです。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]息子が慣れるまでは、110番台と120番台のプリントをあえて、ミックスして取り組んでもらいました。[/word_balloon]
これを1週間ほど繰り返してから、
130番台(2桁のひき算がでてくる)のプリントを再度やってもらったら、スムーズに解けるようになりました!!
140番台のプリントにも進めました。
息子は集中しているとき・ノッているときに鉛筆を持つ手を小刻みに動かす癖があるのですが、
その「サイン」がでているかも注意して観察しました。
苦戦していたときは鉛筆を持つ手が全く動いていませんでしたが、
2桁ー2桁のひき算のとき、鉛筆を持つ手が小刻みに動くようになりました。
まとめると、
玉そろばんを使いつつ、
【2桁-1桁】のひき算プリントに戻って取り組むことで、
頭の中での数の分解・合成に慣れ、2桁のひき算でつまずかなくなりました。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]負荷をさげるため、130番台のプリントのあたりから、1日にやる枚数を10枚から5枚にペースダウンしました。[/word_balloon]
【反省】ヒントを出してしまった
ちなみに、2桁のひき算の暗算になれるまで、
何度かヒントを出してしまったことがあります。
これはよくないとわかっていたのですが、
大変そうなときは、
「36からまず8を引いてみる?」
などヒントを出してしまいました。
今は自分なりに
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]20を引いたら〇だから‥‥[/word_balloon]
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]6を引いたら〇だから…[/word_balloon]
と毎回工夫の仕方はさまざまで、考えながら取り組んでいます。
など、工夫の仕方によっては楽に解けるやり方もありますよね(48-18をしてから1を引くなど)。
楽に解けるやり方については、息子はまだひらめいてはいません。
うずうずしながら、
本人がひらめくのを見守っているところです(^^)
これからB教材に進む方には
これだけは知っておいてほしい!
ということがあります。
B教材で注意すべきこと
こちらの教材を見てみてください。何か気づかれませんか?
縦の青枠は、引かれる数字がすべて同じで、引く数字だけが異なっています。
横の赤枠は、右列の引く数字は、左列の引く数字に「10」を足したものになっています。
これ、公文のプリントで特に良くないところだと思うのですが、
子供にプリントを渡してお任せしておくと、
毎回計算するのではなく、前の答えをヒントに答えを導いてしまう可能性があります。
うちは子供がプリントに取り組む時は、親のどちらかが横で見ているようにしています。
息子は上記のことに気づいてしまい、前の答えを参照していたことがありました。
そんなときは、
「なるべく前の答えを見ないで計算する方が得意になれるよ」
と話したうえで、隠しながら取り組みました。
2桁のひき算の壁を乗り越えてからは、
隠さなくても、しっかり考えて取り組んでいます。
B教材の想定外:3桁のひき算には苦戦しなかった
2桁のひき算をクリアした後、
不安だったのが3桁のひき算です。
3桁のひき算を、繰り下がりのメモなしで解けるのだろうか?
癇癪をおこさないだろうか?
できなくてわめきちらすんだろうな‥‥
と内心はらはらしつつ、
しれっとプリントを渡してみました。
というより、教室で先に先生がしれっと取り組ませました。
B教材に入ってから3桁のひき算に到達するまで4ヶ月くらいたっていました。
3桁のひき算だけでさらに2ヶ月くらいはかかるとみていましたが、
3桁のひき算は予想外にスムーズでした。
B教材の160番台では、3桁-2桁のひき算がでてきます。
B教材の171以降は、3桁-3桁のひき算が次々と出てきます。
B教材の181以降は繰り下がりが二重に生じる問題もでてきます。
教室でも家でも特に指示を受けたわけではありませんでしたが、
息子は3桁のひき算も、
左から・メモをかかずに解いていました。
3桁のたし算、2桁のひき算で苦戦していたころと比べると、
明らかにスムーズ。
メモもせず、どうやって解いているの?と聞きますが、言語化できないようです。
既に解いた問題の答えを参考にしているようにも見えず、
頭の中で繰り下がりのコツをつかんでいたようです。
結果的に、
・十進法ブロックや玉そろばんで可視化
・基本的な問題を繰り返して、数の合成・分解を定着
させることで、2桁が3桁になっても応用できているようでした。
繰り上がり・繰り下がりという言葉はまだ教えていません。
ちなみに、百の位、十の位、一の位という言葉も知りません。
私が小学校で習ったやり方とは違い、
負荷のある、暗算重視のやり方で取り組んでいるなあと思います。
公文B教材:基本がとても大事だった
公文算数のB教材、
一気に傾斜が厳しくなりますが、
基本をきっちりおさえることが何より大事なのだと思いました。
1年生の5月からC教材の掛け算に進みましたが、
ときどき、ひき算やたし算プリントを渡すと嬉しそうに取り組んでいます。
でも、B教材全体を振り返って、毎回ニコニコ取り組んでいたなんてことはありませんでした。
わめいていたことも数知れず。
計算で苦戦して苦しそうなとき、
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]算数を嫌いになってしまったらどうしよう?[/word_balloon]
というのがいちばんの心配事でした。
息子も
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true”]公文やめたいな…[/word_balloon]
といいつつ、がんばってとりくんでいました。
私は時に怒ってしまいました(反省)←親にとっての試練
そんな状況のときも、日常生活のなかで
「5分は300秒だよね」
「20分は1200秒だよね」
や、
「12を5回足すと60だ」
などぶつぶつ言っていたので、
算数自体は好きなんだと思います。
先取りしすぎで想定される弊害(後戻りできないので要注意)
B教材まで終わってみて、
公文の良いところ悪いところ、いろいろありますが、
計算力は間違いなくつくと思いました。
ただ、先取り学習する場合は、
繰り上がり・繰り下がりのメモを書かずに取り組める程度に先取りさせるのがいいと思いました。
たとえば3歳で繰り上がり・繰り下がりのメモをさせながらB教材やるよりも、
6歳でメモをさせずに、暗算させながらB教材やるのがいいんじゃないかな?と思います。
いちど、メモする癖がつくとあとからとることは難しいので、
ワーキングメモリーを鍛えるために、
繰り上がり・繰り下がりのメモをしなくても進める程度に先取りするのがいいと思いました(あくまで私見です)。
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