【図形が得意な子を育てる】親が知っておくこと・幼児期からできること
小学生が算数でつまずくワースト3に「図形問題」があります。
順位別にみると、
ワースト1:位・小数問題
ワースト2:図形問題
ワースト3:単位・目盛り問題
なんと、つまずきワースト2位が「図形問題」です。
子供が小学校の算数でつまずく3つのポイント【『理系が得意な子の育て方』より】でも図形の苦手を克服する方法をご紹介しましたが、今回はもう少し踏み込んで、
図形を得意にする秘訣に迫ります。
算数そのものを得意にする秘訣を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
目次
【図形が得意な子を育てる】親が知っておくこと
わたしの知りたい答えが次の2冊にありました。
本によると、図形を得意にするために大切なことは次の2点です。
●図形をイメージする力自体をつけること
●実物に触れること
具体的には、
●紙にごちゃごちゃ書き込まず、「頭の中で」図を回転させたり、補助線を引いて考える
●図をじっと見て、どうするべきか頭の中で考える
●立体を手に取って、頂点の数を確認したりする
『数学に感動する頭をつくる』によると、図形が得意な生徒と、苦手な生徒の違いは、
図形が得意な生徒は、全体で図形をとらえるのに対し、
図形が苦手な生徒は、部分的な寄せ集めで図形をとらえることです。
筆者はこれを、羽生名人が将棋盤の配置を瞬時に覚える技に例えています。
アマチュアの人が配置を覚えるのに1分以上要するのに対し、羽生名人はわずか数秒で覚えるといいます。
羽生名人は将棋盤の配置を1つのストーリーとして認識するのに対し、
アマチュアの人は、部分にとらわれて、全体を1つのストーリーでとらえられていない、ということですよね。
私は将棋に詳しくありませんが、おそらく羽生名人は、
それぞれの駒の配置から、対局のスタートから今に至るまでを時系列でイメージし、現在の配置だけでなく、次の展開をいくつかイメージしつつ、全体を絵として瞬時に覚えてしまうのだと思います。
図形が得意かどうかも、同じことだといいます。
たとえば、折り紙で作った次の図形は、『数学に感動する頭をつくる』p135にあるものです。
イメージすることに長けている人が、中点で折り返したこの図形を見ると、瞬時に次の2つの隠れた本質を見抜くといいます。私はすぐに見抜けませんでした。
特に↑の右側で、赤い2つの直線がなす角度が直角であることに、本を読んで初めて気づくありさまです。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]3つの緑色の直線が等しい➡円が隠れている➡2つの赤い直線がなす角度は90度、と納得するまでに時間がかかりました…。[/word_balloon]
私のような図形の見方を、筆者は「部分寄せ集め型」といいます。
まさに、木を見て森を見ず状態ですよね。
私のような「部分寄せ集め型」のタイプが、図形を得意になるためには、紙や鉛筆に頼らず、頭の中に図形をイメージする努力が必要です。
図形の問題を頭の中で解く訓練をしっかりすれば、将来的に伸びる可能性が高いようです。
逆に、公式や定理を覚えていくらテストで高得点をとっても、頭の中でイメージして解く訓練をしていないのであれば、伸び悩む可能性が高い、ということです。
この「図形をイメージする力」の必要性は、CADプロフェッショナルのかわちゃんさんの発言からもわかります。
ある立体形状をみて、それが押し出し、回転、スイープ、ロフトのどれで作れるかの判断ってどうやって頭の中で処理してるんだろう…。四角の輪郭を回転させると円柱ができると分からない人が、少し輪郭が複雑な回転体を作れるようになるにはどうしたらいいんやろ。
— かわちゃん (@chiki_kawachan) November 13, 2019
「四角の輪郭を回転させると円柱ができると分からない」とは、頭の中で図形を回転するとどうなるかイメージできない、ということですよね。
では、子どもに図形に得意になってもらうために、幼児期から具体的にどんなことができるでしょうか?
【図形が得意な子を育てる】幼児期からできること
『数学に感動する頭をつくる』『理系が得意な子の育て方』にヒントが書かれていました。
①頭の中に思い浮かべる努力を意識的に繰り返すこと
②その作業を熱中してかなりの長期にわたってすること
③図形の実物を触ること
幼児に①②を実践してもらうには難しさがありますが、②の「熱中してもらう」こと、③の「実物を触る」ことはできますよね。
熱中してもらうには、遊びの中・楽しめることに取り入れるのが一番。
そこで、図形を得意にするために活用できるおもちゃ・本・幼児教室をご紹介します。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]わたしのおすすめは後半でご紹介する、図形に特化したカリキュラムのある幼児教室です。[/word_balloon]
おもちゃ
✔レゴブロック
子どもの多くがはまるのがレゴブロックですよね。我が家の5歳児も例外ではありません。
男の子の定番おもちゃのように思われがちですが、女の子用のレゴブロックもありますね。
✔パターンブロック
図形の分割や構成を遊びながら身につけるのにぴったりなのがパターンブロック。
図形の見えない補助線をイメージするツールとしてこちらの本でも勧められています。
✔タングラム
図形を組み合わせて指定の形をつくるトレーニングをします。
頭の中で図形を組み合わせる訓練にぴったりです。
大人向けもおすすめです。
こちらも大人向け▼初めてやったとき、完成するまで2時間半粘ったキューブパズルです。
本
✔『おりがみで学ぶ図形パズル』
折り紙を使って図形感覚を身につける本です。
折り紙の折れ目が補助線になります。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]折り紙を折ることで、紙に書くことなく頭の中で補助線を引いてイメージをつかむ練習ができます。[/word_balloon]
図形トレーニング用の本はAmazonにたくさんありますので、見てみてください。
✔『目で解く幾何』(親・中学生向け)
これは幼児ではなく、親が図形の力をつけなおす際に使える本としてご紹介しています。
タイトルの通り、紙や鉛筆を使わず、図形をじーっと見て考えることを狙った本です。
幼児教室
✔図形カリキュラムのある自考力キッズ
アーテックが運営する、子どもが通っているロボット・プログラミング教室です。
プログラミング・ロボットのほか、写真のようにブロックを使ったパズルのカリキュラムを取り入れている点で他のロボット教室と異なります。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]わたしが教材大手アーテックが運営する自考力キッズを選んだのは、パズルトレーニングのカリキュラムが充実していたからです。[/word_balloon]
ほかの幼児向けのロボット教室、プログラミング教室には、図形に特化したカリキュラムはありません。
図形・ロボット・プログラミングをすべて学べるのが自考力キッズの特徴です。
図形が得意な子にするには、幼児期からの取り組みが大切です。
自考力キッズは年中、年長からも参加できるコースですので、幼少期から図形に親しんでもらうのにぴったりです。
算数に直結する図形、これからの時代に欠かせないプログラミング。
両者どちらも幼児期から学べるのは自考力キッズしかありません。
体験教室に参加すると、アーテックブロック(市販で500円以上)も無料でもらえます。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]無料で体験できてオリジナルブロックももらえるなんて、うれしすぎですね。うちは2つの教室に参加したところ、2回ともいただきました。[/word_balloon]
※体験教室の参加は無料です。
無料でアーテックブロックをもらって、お風呂でキューブパズルを楽しむこともできます。
体験教室の内容はこちらからどうぞ。
自考力キッズで使うアーテックブロックについて知りたい方はこちらもご覧ください。
✔3Dプリンタ
過去記事でもいろいろご紹介していますが、オリジナルなものや、子どもの苦手に応じて、いろいろな図形ツールを作れるのが3Dプリンタです。
市販品で似たものを探そうと思えば探せますが、3Dデータを作るところから見せてあげると、図形の動きを見る機会になり、ものづくりの勉強にもなるのでおすすめです。
安くて、なかなかな評価のものがこちら👇。最初はこのあたりからがおすすめです。
息子が年長になり、マウスの操作になれたので、少しずつ自分で作れるようになりました。
そのほかの活用方法はこちら▼
まとめ
子どもの図形能力、空間認識力は、親の意識と工夫次第で伸ばしてあげることができる!というのがこの2冊を読んだ収穫です。
遊びの中で、自然と図形に強くなるように、上手にガイドしてあげたいですね。
この2冊は読んで本当によかったです(^^)
いろいろな本を無料で読みたい方にはKindle unlimitedがおすすめです。
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