数の合成・分解の教え方|息子のために作ったツール
数の合成・分解でつまずいている💦
何か役立つツールはあるかな?
幼児~小学生のお子さんをお持ちの方で、上記のことで悩んでいる方はきっと多いと思います。
わたしもまったく同じ悩みを感じていました。
大人からすると、すごく簡単に感じるのでもやもやしますが、
子どもにとっては数の合成・分解は抽象度が高くて難しいですよね。
息子が算数プリントに取り組むのを見ているとき、
数をひとつひとつ数えている
分解・合成はまだできていない
ことに気づきました。
ヒントを先回りして教えるのはよくないと思いましたので、
子どもが具体物を使いながら、数の合成・分解に慣れていけるツールはないだろうか?と思い、
作ってみたのが今回ご紹介するオリジナル数字ブロックです。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true” bg_color=”#fff6dc” border_color=”#ffbc00″]1ヶ月ほど使ってもらったところ、数の合成・分解にだいぶ慣れてきました。[/word_balloon]
わたしは3Dプリンタを使いましたが、ほかの方法でも代用できます。
後半ではお金をかけずに試す方法もご紹介していますので、
最後まで読むと、お子さんにとってぴったりな方法が見つかるはずです。
目次
数の合成・分解に慣れてもらうために作ったもの
息子が公文のプリントに取り組むのを見ているとき、数の合成・分解がまだあやふやな気がしました。
そこで、オリジナルの数字ブロックを作ってみました。
3Dプリンタがあるので、3Dプリンタを使いましたが、おはじきでも市販のブロックでも代用可能です。
うちでは毎朝の学習タイムに公文のプリントをやることが多いですが、
プリントに取り組む前に、1ヶ月ほど数字ブロックを使ってもらいました。
1ヶ月くらい取り組んでもらったところ、数の合成・分解に慣れてきました。
以前であればひとつひとつ数えることが多かったのですが、
✅5の塊でまとめて数える
✅10の塊でまとめて数える
など、自然とイメージができてきた感じです。
まだ完ぺき!という感じではありませんが、具体物を使ってじっくり取り組んでいくと、子どもの中で数の合成・分解が少しずつできるようになっていくようです。
数の合成・分解に役立つ数字ブロックの使い方
子どもに使ってもらった方法をいくつかご紹介します。
10より小さい数の分解に慣れる
たとえば「8」の分解になれてもらうには、
いちばん上に「8」を置いて、2つのブロックを使って「8」になる組み合わせを考えてもらいます。
今回作ったのは2色ですので、大きい数字はゴールド、小さい数字は青色、のように分けるとわかりやすくなります。
これは足して9になる組み合わせ▼
順番に並べていくと、「5+4」と「4+5」が足すと同じ数になることがわかりますよね。
大人にとって当たり前なことですが、子どもにとっては発見のようでした。
また、それぞれの組合せを声に出してもらいました。
10の分解に慣れる
10が「9と1」「8と2」「7と3」など、2つに分解できることに慣れてもらうときには、
いちばん上に10を置いて、
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”bump” balloon_shadow=”true” bg_color=”#fff6dc” border_color=”#ffbc00″]2つのブロックを使って10を作ってね[/word_balloon]
と伝え、取り組んでもらいました。
たして10より大きくなる場合
10までの棒ブロックが2セットあると、
たして10より大きい数字も、具体物を置いて考えることができます。
たとえば、たして15になる場合は、まずいちばん上に「10」と「5」を置きました。
下に「9」「8」「7」を置いて、右側に何を置くと15になるか取り組んでもらいました。
間違って9の横に7を置いても、並べると全体の長さが異なるので、間違いに気づけます。
慣れてきたら、この状態からはじめて、足して「15」になる組み合わせを置いてもらうこともできます。
よーいドン!のゲーム感覚で取り組むこともできます。
9+3=12でつまづいた場合
このブロックがあると、子供のつまずきに応じて手助けしてあげられます。
たとえば、ドリルに取り組んでいて、「9+3」でつまずいていたら、次のように並べてあげます。
10と比較できるように「10」のブロックを置くといいと思います。
写真をみてすぐにわからない場合は、次のように「2」を置いてあげるとわかりやすいです。
このように、慣れないうちは1問ごとに問題と同じブロックを置いてあげると理解が進みます。
たとえば、「8+6」の場合、「8」と「6」だけを置くと、「8,9,10,11・・・」と数えると思います。
はじめは数えてもいいと思いますが、さりげなく「10」のブロックを置くことで、差分が見える化されて、「6=4+2」の「4」の部分がよりクローズアップされる気がします。
1日ですぐに数の合成・分解がばっちり!ということはなく、
時間をかけて、繰り返し取り組んでいくうちに、少しずつ身についていくものだと思います。
何より、ドリルと違って遊び感覚で手を動かせるので、子どもが嫌がることはありませんでした。
数の合成・分解に役立つ市販のおもちゃ
今回はわたしが作ったブロックをご紹介しましたが、市販でもいろいろ入手可能です。
アーテックブロック【無料で入手可能】
一つ一つが立方体キューブになっていますので前半で紹介した使い方が可能です。
複数のカラーブロックになっているので、下のように分解する数を可視化することもできます。
しかも、ロボットを作れたり、下記(▼)のようにキューブパズル使用もできたりと、優れもののブロックです。
息子はこのブロックで下記のキューブパズルを日常的にやっていますが、半年前と比べて図形のイメージ力が明らかにアップしています。
このアーテックブロックは、自考力キッズのロボット教室の体験授業に参加すると、なんと無料で30ピースもらえます。
買うよりも体験授業に参加した方が絶対にお得です。
もちろん体験教室も無料です。体験教室の内容はこちらをご覧ください▼
十進法キューブブロック
一の位・十の位・百の位・千の位とそれぞれ数の大きさを可視化できるツールです。
●数の合成・分解
をマスターしたあとに、
●繰り上がり・繰り下がり
の概念に慣れるときにも活用できて、長く使えるコスパのよいツールです。
特に、子供は「1000」と聞いてもイメージできませんが、このツールは、
「1」に対して「1000」はこれくらい、ということが可視化できる点で優れています。
100玉そろばん
そろばんの玉が全部で100個あるそろばんです。
一列に10個ずつそろばんの玉があるので、10の塊が2個で20など、目でみてわかりやすいです。
人気の商品ですが、5の塊で色分けしてほしいという声もありますので、
5のまとまりを意識するには公文の方がおすすめです▼
数のブロック
数をしっかり数える、5のまとまりを覚えるのに役立つブロックです。
そろばん
親が使い方を知っている必要がありますが、そろばんを使うのもありですね。
買ってみたところ、息子は興味を持ってくれませんでした。親が教えられて、かつ、子どもが興味を持ってもらえるかがポイントだと思います。
数字ブロックを3Dプリンタで作りたい場合は?
3Dプリンタがあると、いろいろ便利です。
今回ご紹介した数の合成・分解用のブロックのほかにも、
など、算数でつまずきやすい単元に特化した教材を自宅で作ることができます。
3Dプリンタに興味のある方は下記の記事をご覧になってみてください。
いきなり3Dプリンタを購入するのが不安な方は、LITALICOワンダーの無料体験教室に参加すると3Dプリンタを無料体験できておすすめです。
この教室では、子供用のCADソフトの使い方を習いますが、1回参加するだけで今回ご紹介したデータを簡単につくれるようになります。
前半で紹介した数字ブロックも、子供用CADソフトのTinkercadで作りました。
Litalicoワンダーは独特なプログラミング教室ですので、関東にお住まいなら参加する価値ありです。
子供用CADソフトに挑戦したい方はこちら▼
これを読めば、すぐに使い方がわかりますよ。
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