アンプラグドプログラミングって何?どんな事例があるの?学び方は?【本・ゲームもご紹介】
アンプラグドプログラミングってどういうこと?何をしたらいいの!?
小学校でのプログラミング教育事例を知りたいな。
今回はこんな質問に図解つきでわかりやすく解説します。
2020年度から小学校でプログラミング教育がはじまるために、不安になっている方も多いと思います。
●プログラミング教育がはじまるのは知っているけど、自分で調べるのはちょっと面倒…
●苦手意識があるから、進研ゼミとかのタブレットにお任せにしちゃおうかな…
こんな風に思っている方にこそ読んでいただきたい記事です。
私も以前は、プログラミング教育に苦手意識があり、抵抗がありました。
わたしが興味をもったきっかけは、親子で参加したプログラミング教室の体験授業でした。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]息子(5歳)が教室に通うようになり、家でプログラミングをやるのを見ているうちに、わたしも興味がわいてきて・・・・とうとうプログラミング学習を開始するにいたりました(HTMLを終えて、CSSを学習中)。[/word_balloon]
今回の記事では、プログラミング教育に苦手意識のある方にむけて、簡単にできる方法を紹介しています。
そのキーワードがアンプラグドプログラミングです。
まず定義からさくっと(30秒で)みていきますね。
子供向けのプログラミング教室をお探しの方はこちらもあわせてご覧ください。
▼通学するプログラミング教室
▼オンラインのプログラミング教室
目次
アンプラグドプログラミングとは?
アンプラグドプログラミングとは、パソコン、タブレットなどの電子デバイスを使わないプログラミング学習方法です。
学ぶのはプログラミング言語ではありません。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]コンピュータが動く仕組みや、一連の行動を分解して問題解決の手順を考えるといったプログラミング的思考を学ぶのが目的です。[/word_balloon]
たとえば、「目玉焼きを焼く」という行動を分解して、手順どおりに並べたこれらのカードもアンプラグドプログラミングです。
プログラミング的思考についてはこちらでも解説しています。
プログラミング教材には3つのタイプがある
大きく次の3つにわけられます。
- アンプラグド ←←今回のテーマ
- ソフト
- ハード+ソフト
アンプラグド(コンピュータを使わない)
電子デバイスを使わないプログラミング学習です。
カード、ボードゲームやワークシートなどを使います。
ソフト(コンピュータを使う)
スクラッチ(Scratch)などのビジュアルプログラミング言語を使います。
大人向けのソフトでは、テキストベースで難しいコードを書きますが、子供向けソフトではブロックを並び替えるわかりやすいものが多いです。
ソフト+ハード(ロボットとコンピュータを使う)
ハードとなるロボットを、ソフトで制御するプログラミングです。
有名なものでは、アーテックブロックを使ったアーテックロボ、レゴを使ったWeDo2.0などがあります。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]
今回はアンプラグドプログラミングを紹介していますが、
【ソフト】や【ソフト+ロボット】のプログラミングにも興味がある方は、こちらをご覧ください。
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>>プログラミング言語・スクラッチの始め方【無料で基本を楽しく学べる裏技もご紹介】
>>【失敗しない選び方】子供ロボット・プログラミング教室おすすめ6選【無料体験あり】
アンプラグドプログラミングを学ぶ方法
家庭でできるアンプラグドプログラミングの方法として、次の2つがあります。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]どちらも超簡単・かつ楽しいです![/word_balloon]
●本で学ぶ
●カード、ボードゲームやワークシートで学ぶ
本で学ぶ
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]もっともお手軽なのが絵本です![/word_balloon]
『ルヴィのぼうけんシリーズ』はフィンランド発の、世界20カ国以上で大反響となった絵本です。
好奇心旺盛な女の子・ルヴィが宝石集めをしながらプログラミング的思考にふれていく物語です。
後半には自分でとりくめる練習問題がのっています。
対象年齢は5歳のお子さん。
この絵本は、プログラミングがどんなものか理解したいパパ・ママが親子で読む入門書としておすすめです。
国内外のおすすめコメントの一部がこちら。
”女の子をプログラミングへと向かわせる、はじめの第一歩”(TechCrunch氏)
”コンピュータを使い方ではなく、「表現するプログラミングという手段」という視点で解説した貴重な絵本。”(西脇 資哲氏)
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]プログラミングを学ぶことに抵抗のある親御さんが、無理なく取り組める絵本です。[/word_balloon]
カードやボードゲームで学ぶ
夢中になれて、脳トレにもなるゲームを2つご紹介します。
KATAMINO(カタミノ)
12個のピースをつかってスペースにぴったりはめるパズルゲームです。
3歳の子どもから大人まで楽しめて、算数脳を鍛えるにもぴったり!
パズルがぴったりになる置き方を考えるため、パズルの形状、組合せたときの形状、あまりのスペースから逆算して考える論理的思考力が身につきます。
遊びの中で自然と先読み思考、イメージング力も身につきます。
もう少しお買い得なものが別メーカーから出ています。
グラビティ・メイズ
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]これは大人もはまること間違いなしの3D迷路パズルです。[/word_balloon]
カードに書かれたルールにしたがって、球がゴールまでたどり着くタワー迷路をつくります。
カードに書かれたブロックをどう並べれば、球がゴールまでたどり着くか考えるため、見えない部分を想像する空間認識力や、ゴールから逆算して考える力、問題解決力をつけられます。
タワーの中には溝があり、組み合わせたときの傾斜から球の動きを予測しなければなりません。
8歳からですが、難易度はちょっと高め。
問題は60問ありますが、レベル30以上は大人でも苦戦するとの声も。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]遊びの中でプログラミング的思考力をつけるにはぴったりなゲームですね![/word_balloon]
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]
ここまでゲームや絵本でできるアンプラグドプログラミングを見てきました。
次は、教育現場で導入されている事例をみていきます。
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教育現場?と聞くと、「うっ」となる方もいるかもしれませんが、結構おもしろいですよ。
小学校でのアンプラグドプログラミングの事例
面白いとおもった事例を3つご紹介します!
わたしのいち押しは、3つ目の算数編です。
- 日常編
- ロボットになる編
- 算数編
【日常編】はみがきの仕方を考える
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]これは段取り力をつけるために家庭でも取り組みたい事例です![/word_balloon]
つくば市プログラミング学習の手引き(第3版)にのっている小学1年生の活動事例です。
日常でよく行うはみがきを例に、日常の行動には「順序」があることに気づかせる取り組みです。
つくば市では上記のはみがき以外にも、忘れ物をしないためにはどうする?という課題をアンプラグドで具体的に分解し、フローチャートにする取り組みも行っています。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]歯磨きや忘れ物のほかにも、「朝起きてから学校へ行くまで」などテーマにできることがたくさんありますね。[/word_balloon]
【参考】
【ロボットになる編】ハンバーガー・ロボ
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]盛り上がりやすいのプログラミングです。[/word_balloon]
大阪電気通信大学で開催した小学生向けプログラミング教室での事例です。
先生がハンバーガー・ロボット役になり、生徒が口頭または指示カードで指示を出し、絵カードでのハンバーガーを完成させる面白い取り組みです。
生徒は単語カードとスクリプトシートで指示を出します。指示を受けたロボット(先生)は、メニューのとおりに絵カードを組み合わせてハンバーガーをつくります。
定義された文法や語彙とは違う指示が与えられたとき、ロボットは「スミマセン ワカリマセン」と言い、動作を止めます。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]ロボットに扮した先生が、生徒が作ったプログラムに間違いがないかを確認し、そのアウトプットがロボットの動作として表現されるわけですね。[/word_balloon]
エラーがある場合は、エラーが出た時点で「エラー デス」と言い、作りかけのハンバーガーを提示します。
作りかけのハンバーガーを見て、生徒がどこに間違いがあるか特定し、修正します(デバッグといいます)。
お客役の先生が、次のような理解しにくい注文を出すこともできます。
「お肉が3枚、激辛がいいな。ピクルス山盛りで、あと、お肉の間にチーズも挟んでね!」
複雑な注文をコンピュータに正しく伝えるためには、求められていることを明確にして、分解して、並べないといけません。
アンプラグドでプログラミング的思考をつける良い取り組みだと思います。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]ロボットに扮する取り組みは、石狩市立花川南小学校でも実践されています。[/word_balloon]
ここでは、生徒がロボット役、生徒が指示を出す役になります。
ロボットになった人は、たぶんこうだろうなというのをしてはいけず、言われた通りに動きます。
ロボットを操縦する生徒は、ロボットが自分の想定した動きをしないことから、もう少し指示を細かくする、指示を見直す必要があることなどに気づきます。
生徒がロボットになって動くので、教室は大変盛り上がるようです。
【参考】
小学生向けアンプラグド・プログラミング入門授業「ハンバーガー・ロボ」の提案と実践
【教科編】足し算・引き算の理解を深める
練馬区の小学校2年生を対象に実施された算数の事例です。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]足し算・引き算を分解するとどのように分解できて、どの手順からなるのか、生徒に考えさせる非常に良い事例だと思いました![/word_balloon]
このアンプラグドプログラミングの事例のすばらしいところは、足し算・引き算の分解に、プログラミングの基礎となる「逐次処理」「条件分岐」「繰り返し」が含まれていることです。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]プログラミングに慣れていない方には耳慣れない言葉ですよね。[/word_balloon]
具体的には、次の3点です。
- 決められた順序で行う「逐次処理」の考え方が身につく
- 繰り上がりが発生する条件を考えることで「条件分岐」の考え方が身につく
- 一の位と十の位で行う処理が同じだと気づかせることで「繰り返し」の考え方が身につく
小学2年生にはまだ難しかったのでは・・・?という感じもしますが、プログラミングを学びながら、足し算・引き算の性質・共通点を学ぶ興味深い事例です。
この取り組みに参加した生徒からは、
[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” name=”生徒” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]
- 足し算と引き算が、繰り上げと繰り下げ以外、同じことに気づいたよ!
- 足し算と引き算は似ているんだね!
[/word_balloon]
という感想がでており、足し算・引き算の共通性に気づくきっかけになっています。
授業で使用したのがこちらのカード。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]このカードと同じものをつくれば、家庭でも同じことができますよね!![/word_balloon]
生徒の間違った事例がこちら。
生徒にまず足し算・引き算のプログラムを作らせてから、教師が正しい手順を見せ、最後にどんな共通項があるか生徒に聞いています。
他の学年でやってみたらきっと面白いですよね!
【参考】
プログラミング教育を取り入れた授業実践(2018 PC Conference)
これからプログラミング教育を始めるには
家庭でプログラミング教育に取り組むはじめの一歩として、絵本や体験をおすすめします。
入門におすすめな絵本はこちら。
民間のプログラミングスクールならどこも体験教室を開催しています。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]無料なところばかりですので、利用しないのはもったいないです![/word_balloon]
息子(5歳)はロボットとプログラミング両方できる教室に通っています。
通っているのは、自考力キッズというロボットプログラミング教室です。
参考⇒【算数を得意にする!】アーテック・自考力キッズの無料体験教室に行ってきました【5歳の息子・体験記】
教材費がかかるのはちょっと痛いですが、家庭でもロボットプログラミングできるメリットの方が上回ると思います。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”true” balloon_shadow=”true”]教室のカリキュラムの1つ、アーテックブロックを使ったパズルも、今回ご紹介したアンプラグドプログラミングといえます。[/word_balloon]
突起がついているので、突起が外にでないよう、結構あたまを使います。
このブロックを使うパズルカリキュラムで求められるのはまさに論理的思考力。
カリキュラムは2年間です。
体験教室に参加したら、👇アーテックブロックを無料でもらえたので、体験教室に参加してみるのがおすすめ。
⇒パズル・ロボット・プログラミング全部できる自考力キッズの無料体験教室に申し込む
自考力キッズは幼児~低学年向けですので、ほかのスクールを探したい方は、こちらを参考にしてみてください。
完全オンラインで無料体験できるスクールはこちらで紹介しています。
スクールの場合は、先生との相性もありますので、ぜひ体験してから決めてくださいね。
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